百姓日記

百姓をやるために田舎で生活しています。

食っていければそれでいい

僕は、おじいちゃん・おばあちゃん、お父さん・お母さんの代から農業を生業としてきて受け継いだ伝統的農家とは土俵が違いすぎる。機械を所有し販路を持ち人的ネットワークを持ち目に見えない資本まで持つ状態から始められる。何も持たない新規就農者がその…

なすの生育、ようやく梅雨入り

2月に播種したナスたちの収穫をしている。4本仕立てにしているので花がたくさん咲いている。毎日追肥もしているので一つの花に2つ、多いときは4つ咲いているときもある。これから収量はさらに増えていくことになる。 育苗のときに電熱や温床を使わず「ひ…

高齢者のフィリピン移住

若者、中高年にとっても生きづらい日本社会。高齢者も同じように老後に対する不安や寂しさを抱えている。若い人の間では海外移住することは当たり前になってきている。日本の衰退は止まらず経済的没落が続いている状況では、今後も増えていくことになるのは…

移動する若者、適当に融通

活気がある世界 久しぶりにハブ空港に行ってきた。空港は多様な人たちが世界中どこかの目的地に行くために一時的に集まる。その雰囲気を味わうだけでも旅に充足感を与えてくれる。 shenzhen行の飛行機は若者でいっぱいだった。年配の人は1割もいない。若い人…

優しいサラリーマン

コンビニでパンと水を買おうとしてレジに並んでいた。外国人がお金を出すのに時間がかかって前にいた女の子がイライラしているのが伝わってきて嫌だった。 2分くらい並んで番が回ってきて、水とパンをレジカウンターに置こうとしたとき、財布を落としてしま…

農業をする人が減るのは必然

農業に携わって日は浅いものの農業人口が増えることはないなと思っている。産業構造が変わって第一次産業の人手は大幅に減少したことは除いても、増えることは考えにくい。 基本的に農業は田舎ですることになる。都市に隣接した農家はそれほど多くない。田舎…

恩恵がないのに安倍政権を支持する人たち

貧困層、中間層、若者が安倍政権を支持する理由は何一つないんだが、2012年の首相復帰以来高支持率を維持している。妄信的に支持する層はアレだから別として、「他に適当な人がいないから」「就職が好調だから」といった理由で支持をする人たちは自分た…

田舎は夏が1番

湿気が多少あって風が心地よく、田んぼに稲が植わり田園風景が広がっている田舎。自転車でブラっと走ると「生きるって素晴らしい」と思えてくる田舎の夏。 僕は夏の田舎が大好きだ。自分も含めてすべてが躍動しているように感じる。農作業をすると心地よさは…

異常気象は普通気象に

九州南部が梅雨入りした。北部も例年通り来週には梅雨を迎えることになるだろう。ここ数年梅雨の間の異常な大雨が状態化して全国各地で災害が発生している。農業に従事している身としては作物が何事もなく育ってくれることを祈るのみ。1時間で100ミリ降…

迷いと決断について

はてなの「【特別お題】迷い、決断したことは?」をみて、自分の迷い、決断について書くことにした。僕はお題にエントリーしなかったけど、20万円がもらえるそうなので興味がある人は投稿してみたらどうでしょうか。 超人、非凡な人に迷いがあるのかどうか…

置き去りにされた人々

「置き去りにされる人々」は村上龍のエッセイ、『すべての男は消耗品である』に掲載され、2007年に幻冬舎から出版されている。 置き去りにされる人びと―すべての男は消耗品である。〈Vol.7〉 (幻冬舎文庫) 作者: 村上龍 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日:…

ヒューマニズムより金と権限

2012年の夏だったと思う。僕は東日本大震災の被災地を巡る旅をしていた。陸前高田、女川、大船渡、釜石、気仙沼に行った。被災後1年以上経過していたせいかボランティアの数は思ったより少なく、復興のための重機と大型トラックが多かった。 各被災地を回っ…

葉面散布、ドローンで自動化

3日間続いた雨が終わり快晴となった。予報によると1週間晴天の日が続き日中の最高気温が30度になるそう。今年は朝晩の温度が低いせいか生育が遅いため気温が上昇するのはありがたい。 気温が上昇し日射量が増加するので、潅水量を増やさないといけない。…

グリーンカード申請について

アメリカの”Diversity immigrant viza”、通称「グリーンカード」を申請した。 jp.usembassy.gov travel.state.gov 申請したのは2年前の2017年の秋。海外移住についてネットサーフィンしていたときにみつけたのがきっかけ。「受かればラッキーだなー、い…

ガチで新規就農をする人を心から尊敬する

新規就農者は年々増えている。いわゆる農的な生き方に憧れてとか田舎暮らしをするための手段としてとか…理由は様々であれ、僕は親が農家じゃなく農業と縁のない生き方をしてきたにもかかわらず農業をやる人たちを心から尊敬している。 僕の場合農業をやりた…

給料めちゃくちゃ安いから働くわけない

東京や大阪だと最低賃金は1000円以下でも1000円以上出さないと人が集まらない。地方だと700円とかザラ。正社員でも25日働いて総支給額12万、手取り10万切る求人がほとんど。ネットでハローワークみたら給料の安さに絶望する。 とにかく給料が安すぎる。その…

みえないところが肝要

情報発信は誰でも簡単に無料でできる。一昔前ならできなかったことがコストゼロでできるようになったのは革命だ。 誰でも情報発信できるから情報そのものに価値がでてきた。儲かりますといって実態のない商品を売る情報商材が跋扈してきたのもインターネット…

今のうちに…

ほぼすべての定植作業を終えた。残っている苗は本数的にも大した量じゃないんで、来週火曜から雨が続くそうなのでその前の日に植える予定。 定植が終わったら潅水を中心とした管理作業になる。トマト、ナスといった果菜類は水管理と脇芽などの管理で質と量が…

誰でも1人になるかもしれない

田舎にいるから若い人と話すより年寄りと話すことが多い。年齢が上に行けば行くほど自分勝手で自分の主張をガンガン言ってくる。脈絡なくいきなり話すときもあるから個性的でそれなりにおもしろい。 先日農業つながりで知り合った70歳のおじいちゃんと話した…

非科学的な「治療行為」の影響力

ガンで亡くなった人が存命のときに強く印象に残っていることがある。人は死を目の前にすると藁にもすがることだ。「○○でガンは治る!」とエビデンスに乏しい本でも片っ端から読み漁る。あるときはアナグマの尻尾をすりつぶして粉にして小瓶に入れたものを1…

ようやく終わり

怒涛の定植が終わった。いやー、駆け抜けた1ヶ月。これで田んぼがあると思うと面倒だな。田んぼは機械に乗れば全行程終わるのでキツくないけど、水の管理や毎月ある草刈りがすごくダルいからやりたくない。タイミングがよければやるかな…。 まだゴールデンウ…

農作業など

夏野菜の植え付けがもうすぐ終わろとしている。4月は怒涛の日々で、耕うん、マルチ、種まき、定植、草刈りと毎日なんかしていてあっという間に終わった。この時期にがんばらないと夏野菜収穫できないからやるしかなかった。無事に終わりそうなので一安心。…

確実な成長

2月から育苗したナスを定植した。温床もしくは温熱器がないこともあって「ヒョロ苗」になってしまった。ナス専業農家がみたら使えない苗やな!と絶対言われてしまう。バカ苗!じゃないかと。(ダメな苗のことをバカ苗と本当に言う) 一番花がつくまで育苗し…

どうしようもなくなったら…

リスクのない人生なんて存在しないと思うけど、なんちゃって新規就農で農業というバクチをやっているので明日のことはどうなるかわからない。農業する前からも「怠けもの」「既存の社会に適応できない不適合者」だったから日本のシステムから逸脱して生きて…

ハッピーの基準

「儲かることをしないと意味がないぞ」ちょくちょく話すおじいちゃんに言われた。今の高齢者たちは99%お金がたくさんあることが幸せだと信じている。戦争経験したり極度の貧困を経験してきた人が多い世代だからお金がないと生きていけないと思うのは理解でき…

都市と田舎の教育格差より個人の情報格差

有名私立中学、高校はだいたい都市部にあって親は入学させるために小学校の段階からお受験勉強をさせる。理由はシンプルで有名中学や高校に入学すれば頭のいい連中に囲まれるから将来的にいい生活を過ごせる可能性が高まるから。裕福な親ほど子どもに投資を…

久しぶりの雨、AIが仕事を奪っても…

2週間ぶりにまとまった雨が降った。畑がカラカラでトラクターかけると砂埃がすごかった。夏野菜を定植してから快晴で暑い日が続いていたのでありがたい。この雨で活着するだろう。雨は偉大だな。灌水しても雨と同じ量をあげることはできない。自然のバランス…

動きたい、動きたくない

好きで農業を始めたわけではなく、自分で食べていくために何かないか探していた過程で運よく就農できた。やってみて身体はキツイし休みという休みはないけど自分で一日をコントロールでき畑で野菜を育て売る行為は向いることがわかった。 ただ、一つ悩んでい…

合わない人がいたら

気が合わない人は誰でもいると思うんだけど、みなさんはどう対処しているのでしょうか。僕はどうしても顔を合わせないといけないとき以外は意図して会わないようにしています。世の中の多くの人は我慢してその場しのぎで場をやり過ごしてうまくやっているの…

計画は必ず変わる

昨年末に今年度の作付計画を練った。夏野菜をつくろうと思ったら半年前から準備しないと間に合わない。夏野菜が終わったあとのことも考えておかないと冬野菜ができなくなっちゃう。計画は細かく決めたものもあれば大まかに決めたこともある。大事なのはどち…