百姓日記

百姓をやるために田舎で生活しています。

人に甘えるためにすべきこと

スポンサーリンク

困ったときに助けを求められる人は強者だと、いうのは本当でしょう。本当に困ってしまったら助けを求める力なんかないでしょうし、困る前に助けを求める必要があるけど、甘え方を知らないと満足できる援助は受けられないと思います。公的セーフティーネットである生活保護が改正され、社会的弱者の置かれる状況が好転する兆しはみえないので、NPOや縁を利用して弱者を包摂していくことが大事です。

そこで、弱者を救うために何が必要かではなく、「弱者になったときにどうやって甘えるか」を考えてみます。

(1)自分に何が必要か?

ただ「助けてください」と言ってもなかなか助けてもらえません。具体的にどういった助けが必要で、何が欲しいのかを明確に伝えましょう。そのため、切羽詰まる前に自分に何が必要かを考えておきましょう。

(2)正直に伝える

自分の苦しい状況を他者に伝えるのは簡単ではありませんが、正直に相手に伝えましょう。正直さは共感を呼び、伝言ゲームのように人から人へと伝わっていきます。助けてくれる人は1人よりも2人、3人いたほうがより細かな助けを受けることができますからね。自己責任論や甘えるな!という人もいますが、正直に伝えれば必ず誰かが動いてくれます。

(3)自分のできることを相手に提供する

私の経験です。ニートで当時付き合っていた彼女に食べさせてもらっていた時期がありました。彼女に衣食住完全に依存していましたが、何もしなかったわけではありません。食事、掃除、買い物といった身の回りのことをしていました。彼女は金はあるけど時間はない。私は金はないけど時間はある。そうです、相手になくて私にあることを提供すればいいのです。彼女が仕事から帰ったら「おかえり」と言うとかそんなことで全然構わない。人間だから不機嫌なときもあるでしょうが、帰宅して料理と「おかえり」に温かい一言があるとうれしいもんです。

 

NPOとかでも自立支援と自立ばかりに目がいっているから、もっと依存に焦点を当てよう。自立と依存は、かけ離れたものではなくて、イコールです。自立した個人は、依存なしでは生きていけないことを肌で知っています。なぜなら、「いつ自分の身がどうなるか分からない」ことを知っているからです。

依存(甘え)を許さない社会は自立をしていない社会です。高度成長期と違って、生きることは簡単でありません。誰しも生きのびることを意識せざるを得ない困難な時代です。絶望することが多々あるけど、希望は成熟社会になったことです。「お金を稼ぐことだけに価値があるんじゃない」ことがようやく現実化できるようになってきたのです。そのことに気づいている若者は増えています。私もそのひとりです。

我々は、自立だけに邁進するのではなく、依存(甘える)することを学ぶ時代に突入しているのです。もっと他者に甘えよう。

 

※今日の畑。変わりなし。