百姓日記

百姓をやるために田舎で生活しています。

田舎暮らしでも土地に拘らずコミットしない

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僕は田舎で生まれて、田舎で育ち、田舎に帰ってきて田舎暮らしをしている。田舎暮らしに憧れて移住を考えている人は増えているけど、田舎に深くコミットしないほうがいい。なぜか?

 

 ・思考を奪われる 

田舎暮らしは真剣やろうと思ったら忙しい。忙しいんだけど、自分のことに頭を使って考えることは減る。減るだけならまだしも、田舎のルールや事柄に縛られ視野狭窄になって思考が低下する。

 

・土地にこだわるとムラ社会になるから

ムラになるのは、人ではなく土地を中心とするからだと思う。はっきり言って土地に縛られるとロクなことはない。自分のやりたいことや正直な気持ちに誠実になれなくなって、その土地でしか通用しない常識にとらわれる。例えば、僕はあんまり働きたくないから、働かない。田舎の常識を優先すると、「フラフラして何をしているかわからない」と周囲の人に思われ、「うわさ」され居心地は悪くなる。でも、自分の気持ちに正直ではないとストレスフルになり、生活しにくい。その田舎でしか通用しない常識にとらわれないためには、週1〜2日は田舎、あとは、違う場所とかで物理的に移動する手段があるだろう。移動しないなら、常識を無視して、「いつでも移動できる状態」にしておいたら気が楽になる。僕は、移動しないタイプなので、実際的にも気持ちも移動できるようにしておいている。

 

・人にも土地にも拘らなくても生きていけるようになったから

同級生の大半は田舎を出て違う場所で生活している。田舎に若い人がいないから困るという人もいるけど、場所にこだわらなくても生活できるから問題ない。嫌な場所と嫌な人と関わる必要はないし、自分に合う場所で生活したほうが楽しい。その土地の人に「あの人は〜だよね」と言われても、大したことないし、人生を有意義にするためにかかわらないでいましょう。わかってくれる人はいるので、わかってくれる人と付き合えばいい。

 

僕がフラフラとしていて、いろいろ言われるから書いてみた。いろいろ言われるっていうのは、直接言われるのではなく、うわさで言われるということ。良い気持ちはしないけど、害はないので問題ない。あと、荒唐無稽なうわさがあったりするので楽しみながら聞いている。話題になることは自分に興味があるということで悪いことではないから。

田舎は高齢化と少子化でムラを維持できなくなっていて、良いところだけを残し、合わなくなったものはポイポイ捨てるようになっている。確実に変化しているので、田舎の澱や悪いところとはコミットしなくても暮らしていける。

 

フルサトをつくる: 帰れば食うに困らない場所を持つ暮らし方

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田舎暮らしに殺されない法 (朝日文庫)

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