百姓日記

百姓をやるために田舎で生活しています。

世の中の常識とされるものに、ひらりとゆるやかに反抗する

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最近知り合った、道路工事のガードマンをしているおじさんとおばさんは、夜の7時から朝の7時まで働いて、9時から、また働いて、12時から3時まで休憩して、8時まで働く生活をしているそうだ。年中「24時間働けますか?」生活をしているわけではないだろうけど、そこまでしないと生活できないのかな。最近の僕もハードに動いていると思うけど、おじさんたちみたいに働くことはできない。超絶貧乏になったら働くだろみたいなこと言われても、多分あまり変わらないだろうなと思う。

自分でいうのも変だけど、自分の日々の活動を通じて、ガードマンのおじさんとおばさんのような人たちと知り合いになる一方で、悠々自適な生活をする人たちや絵に描いたような戦後モデルのサラリーマン家族(夫婦と子供2人)ともコミュニケーションする機会があるのは珍しいと思う。大人になると自分と同じような人・層としか接する機会がなくなってしまうから。

思うのが、働き方とか話すことが全然違うこと。ガードマンのおじさんとかはパチンコや仕事の話が主で、悠々自適な人とかは社会問題や文化的な話といったことを主として話す。別にどちらがいい悪いではなく、社会階層によってコミュニケーションが異なることを言いたいだけ。

僕は、どっちの世界も好きだし、どっちの世界にも嫌いなところもあるんだけど、どちらにせよ自分と自分の周囲の人の人生を豊かにしたいなあとは思っている。

早く死にたいとか、世の中の正しいとされるレールから外れたこと、働かなきゃ・働かなきゃと強く思っていても心が動いてくれない、正社員と同じ仕事をしているのに給料や待遇が違う、生まれた時から親と周囲の環境に恵まれず文字が書けない、ルールがアンフェア・おかしいのに自己責任だと思いこむ人。世の中のルールやシステムは常に変化していて今の常識は100年後には非常識になることは歴史が証明しているけど、今の世の中に馴染めない人は「ダメな奴」とされてしまう。想像力の貧困は、他者の心身を蝕む。

とまあ、世の中はクソなんだけど、真正面からたたかっても満足いく結果は得られないし、逆にボコボコにされてもっと凹んでしまうことが少なくない。だったら自分の居心地がよくて最低限生きることのできる環境をつくったほうが早い気がする。そのために「〜すべき」みたいなのはないけど、楽しいさは大事かな。楽しくないと続かないし、楽しくないとつまんないから。

あと、ダメな奴でも最低限生きられる環境って「優れた奴」にとってもセーフティーネットになると思う。何かあっても最低限生きられる環境があれば、チャレンジしやすくなると思うし。

 

怠ける権利 (平凡社ライブラリー)

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