百姓日記

百姓をやるために田舎で生活しています。

芸術家はご飯が食べられるから地方に移住する

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芸術家を地方に呼び生活してもらう試みが行政・民間で行われている。地方に呼び込もうとしている芸術家とはどのような芸術家なのだろうか。一言で言ってしまえば「芸術で飯が食えない」芸術家だ。芸術で飯を食うのは難しい。芸術がなくても人は生きていけるし、余裕がないと芸術に興味を持つことはあまりないので、よほど恵まれた才能と努力、強大な運がない限り成功しない。村上隆のような芸術家になれるのは限られている。そこに目を向けるのはある意味賢い。大多数の芸術家は安定的な住まいと生活費を保証してくれる環境があれば飛びつく。「大自然の中で作品をつくりたかった」や「この場所に刺激されて…」といった理由は表向きの理由だろう。安定した生活がないと芸術活動はなかなかできない。

芸術でご飯が食べられない芸術家を地方に呼び込むのは正しいのか?日々衰退し間違いなくこのままでは消滅するであろう地方は悠長なことを言ってられない。飯が食えないなら税金で生活できる環境を整備して「芸術家」になってもらったほうがいい。芸術家に限らず、誰にでも行政は最低限の生活保障金を毎月銀行に振り込んだほうがいいと思う。(いわゆるベーシックインカム)生活の安心は肉体と精神の安定に繋がる。

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photo by Luke,Ma