百姓日記

百姓をやるために田舎で生活しています。

何をすればいいかわからない老人

農作業をしていると頻繁にちょっとしたトラブルがある。自分自身の作業トラブルなら対処のしようがあるうえ、技術の未熟から起因していることが多々ある。

他者とのトラブルは難しい。喧嘩をしたとかお金に絡んでといったわかりやすいことではなく「余計なおせっかい」といったところだ。田舎には老人が溢れている。僕が住んでいるところは全国でほぼトップの高齢化率なので尚更だ。長年農業をしてきたおじいちゃんおばあちゃんたちも歳をとり作業ができなくなってきている。作業ができなくなっても、自分の畑や畑の周りの状況は気になる。だから体が動く限り畑にきて何をするわけでもなく見る。

新規就農者は地縁がなく、土地を持たず、農機具も持たず一からスタートしなくてはならない。一から始めるのは大変なことだけど、「自分ですべてのことを創意工夫しながらやりたい」という気持ちでやる。ときには先人の知恵から学ぶことも必要だか基本的には自分でやりたい。だから、所有者から借りた土地・購入した土地であってもわざわざ口を出してほしくないわけだ。酷いときは自分の土地以外のことにまで関与する。

なぜ余計なお世話をするのかといえば、何をしていいかわからないからだ。他にすることがあれば口を挟んだりしない。認知症は自分と他者のことがわからなくなる病気だ。何をしていいかわからない老人もある種の認知症であり、老人だけでなく何をしていいかわからない人は大勢いる。自分のやるべきことは目の前にある。社会的承認されやすいのは仕事だが別に他のことでもいい。一人で家に篭って思索することでも問題ない。

余計なおせっかいをしてくる人への対処は否定せず放っておくことだろう。下手に自己主張するとややこしくなる。これからまだまだ人の寿命は延びるらしいので、自己を確立して、その都度自分を変化させていく柔らかさが大事だと思う。そうでないと、自分も歳をとってから同じ過ちを繰り返すはめになる。