百姓日記

百姓をやるために田舎で生活しています。

田舎の崩壊

2017年7月、夏になった。雑草はぐんぐんと伸び、畑仕事があっても百姓は草刈りに追われる。草を刈らないと害虫は発生しやすくなるし、放置すると竹が生えてきて畑は使えなくなる。草を刈りたくて刈っているわけではない、理由があってのことだ。

草刈り機は必需品だ。田畑を所有している人なら必ず持っている。草刈り機を持って2時間、3時間、草を刈るのは本当にキツイ。エンジンを積んでいるし、草刈り機を左右に振るわけだから、当然なんだけどこればっかりはやってみないとわからない。

田舎は年寄りだらけになっているので、草刈りはどんどん出来ない人が増えている。管理をする人はシルバー人材センターに頼んだり知り合いに頼みお金を払って草をかってもらっている。管理しない人はそのまま放置することになる。そうなると畑は使えなくなる。もしあなたが土地もなく技術もないけど田舎で農業をやりたくて仕方がないなら、草を刈るといい。草を刈ることは最も田舎で農業をする人たちに重宝され認められやすい。だいたい半年もすれば、何らかの土地は手に入って最初のスタートを切ることができるだろう。

とは言っても現実にそんな奇特な人はほとんどいない。だから、加速度的に田舎は崩壊への道を突き進んでいる。残念なことに、国、行政、市町村、地域活性化したい人が何をしても止まらない、手遅れな状況になってしまった…。

「地方、田舎をどうしたらいいのか?」といったことは考えるだけで時間の無駄だろう。考えなければならないのは、「田舎でどう自分が生きていくか」だ。自分がやって分かったのは、田舎で農業をすることは並大抵のことでは出来ないことだ。農業以外のことで田舎で生きていくほうがいいのかもしれない。都市から来る人達は地域活性化という曖昧で意味のない言葉に踊らされないほうがいい。オシャレな田舎暮らしは雑誌の中にしかない。(農業をしたらだけど、多分・・・)

長年農業で食べてきた人たちは自分たちがやってきたことにプライドをもっているが、子どもには跡を継がせたくないと考える人が大勢だ。キツイからではないし食べていけないからでもない、対外的・表面的には言うかもしれないが本音は別のところにある。国、社会が一次産業に従事する農業者を軽視しプライドが保てないからだ。その辛い思いを子どもにさせたくないのは想像に難くない。

くらーい話題になったけど、農業の置かれた国・社会状況、田舎の衰退はどうしようもないが、自分の人生はまた別なので畑にしがみにしがみついてやっていくけどね。