百姓日記

百姓をやるために田舎で生活しています。

日本にいても日本社会に適応せず生きる

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<パイオニア>

引っ越してから2週間経つ。

この辺りの平均年齢は75歳で、子どもは数えるほどしかいない。家は集落全体で100軒程度あるが、そのうちの半分は空き家だ。

日は少しずつ確実に沈んでいる。今住んでいる高齢者が亡くなればここは誰もすまなくなる。いずれ日は落ちる。

全国の地方・田舎はこのままいけば大部分は大げさではなく消滅する。そのときに何が起こるか誰もわからない。

もし、あなたが地方をなんとかしたいなら、住んで生活をすることが最も有効な手段だ。他のことはどうでもよくて、住むだけでいい。だから転居して、限界集落に住んでいる人たちは最大の地方創生者でありパイオニアである。

都市で理屈をこねて色々言う奴がいるが、それで飯を食っている言葉だけの輩だからガン無視でOK。

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 <適応しない>

昔からそうだったが、日本のシステムに適応できない。

だから自分で食べていく術を常に探している。農業をやり手伝いをしブログをやり、誰かに頼り、お願いして依存する。個人を殺す日本社会から離れるためにやっていることだ。

田舎の限界集落で生活するのも同じ。すべては逃げて逃げまくって既存の腐りきったシステムから逃げて楽しく生きていくためにやっている。

今の日本社会は、インフラ、公衆衛生、食事、教育どれをとっても恵まれた環境にある。世界ではその日のご飯も食べれずまともな教育も受けられず不衛生で劣悪な環境で生活する人が大勢いる。

だが、生活をすると集団同調圧力、サービス残業、過労死と理不尽な労働環境があり苦役列車のような日々が21世紀になっても存在する。目に見えない無数の息苦しい規範がある。個人をハッピーにするようなシステムになっていない。

適応せず生き抜く。

難しいようだけど、行動してしまえばやっていけるものだ。完璧を目指さない、適当にやればいい。僕自身自分だけで稼いで食べていっているわけじゃない。誰かに依存して食べさせてもらっている。

「恥ずかしい?」

全然ない。堂々と食べさせてもらう。新しいことをするだけですぐ叩く奴らが多い社会で、堂々と依存できるのは強者だ。ネットで乞食するのではなくリアル乞食。ネット乞食もしたいんで、お金か物資を恵んでくれる人がいればよろしくお願いしますね。

晴れの日が続いて朝日がきれいだ。朝起きて天気がいいだけで気分がよくなる。大地の恵みを感じる。深い山の木々が輝いて見える。鳥の鳴き声だけが響く。海面に光が反射してきれいだ。生きている実感を得られる。

今日も生きるぞ。

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