百姓日記

百姓をやるために田舎で生活しています。

選択肢を知る

小林紀晴「アジアンジャパニーズ」の発展系が下川裕治「日本を降りる若者たち」「アジアの日本人町歩き旅」だろう。小林・下川の作品は外国にいながら日本、日本人に視点を当てる作品なので閉塞感がある。いや「あった」、過去形だ。昔はそうだった。今は少し違う。自分が生きている社会が衰退しているなかで、選択肢を無自覚ながらも読者に比喩的に提示することは、ある層にとって有効だと思う。

昔、小林の作品に登場するアジアにいた活発な若者はいたらしく、今、下川の作品に出てくるアジアで引きこもる「どうしようもない」若者はいて、国内にも大勢いる。いつどうなるかわからない予測不能なグチャグチャした世の中で、どうしようもない生き方をチラっとでもいいから知っておくのは何かのときに繋がる気がする。

※追記するかもしれない

 

ASIAN JAPANESE―アジアン・ジャパニーズ〈1〉 (新潮文庫)

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日本を降りる若者たち (講談社現代新書)

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