百姓日記

百姓をやるために田舎で生活しています。

祖父の介護、続編

少し前に、祖父の介護について書いた。今も祖父の介護は続いていて、毎日施設に通っている。私は、介護職で働いた経験があるので、便や血をみても抵抗はない。ただ、自分のおじいちゃんと仕事で接した高齢者に対する気持ちは全然違う。小さいときは遊んでもらった記憶があるし、たくさんの愛情をもらってきた。言葉にはできない愛は心の奥底にちゃんと埋まっている。

人の生き死には誰にも分からないけど、死が近づいている祖父と毎日顔を合わせると「生きる」ことについて考える。人それぞれ人生に対してのアプローチは違うけど、生きるとは「食べて、寝て、大切な人と毎日を過ごすこと」だと思う。他のことはあまり大切じゃない。

 

スティーブジョブスのスタンフォード大学での有名なスピーチを思い出しました。

「自分はまもなく死ぬという認識が、重大な決断を下すときに一番役立つのです。なぜなら、永遠の希望やプライド、失敗する不安…これらはほとんどすべて、死の前には何の意味もなさなくなるからです。本当に大切なことしか残らない。自分は死ぬのだと思い出すことが、敗北する不安にとらわれない最良の方法です。我々はみんな最初から裸です。自分の心に従わない理由はないのです。」

 祖父は寝たきりでyesとnoの意思表示しかしないので、何を考えているのか分からない。何も考えていないのかもしれないし、何かを考えているのかもしれない。私は、死を目の前にした祖父を前にして、これから自分の人生を正直に誠実に生きたいと強く思っている。

この文章は祖父の隣で書いた。祖父は静かに目をつぶって寝ている。

 

神様、もう少しだけ時間をください。