百姓日記

百姓をやるために田舎で生活しています。

関係の変化

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頻繁に住む場所を変えてきたから、付き合う人も頻繁に変わっていた。男女問わず仲良くなっても、離れるとだんだんと疎遠になり、また新しい場所で新しい人間関係をつくっていくという繰り返し。長期的な付き合いの友人もいるけど、自分と同じ場所にいる人とのほうがそのときは大事。いまいる場所でも同じだ。そこにいる人との関係を大事にする。

ずっと同じ場所で生きている人にはなかなか理解できないのかもしれないが、住む場所を変える人にとって、付き合う人間関係が変化するのは当然だ。転勤族の家に生まれた子どもは短いときは1年も経たずに変わるから、「未知の場所で未知の他者とどう関係を構築するか」が自然と身につくと思う。

ムラ社会は長期的な人間関係を前提としている。ムラは変わってきている。少しずつ確実に「同じ場所でずっと生活する」ことは普通ではなくなっている。とてもいいことだ。なぜなら社会不適合者が生きやすくなるからだ。

百姓の真似事を始めて、未知の他者に出会っている。年老いた人たちの豊富な情報量に驚き、学んでいる。老人のイメージが変わっている。古い場所で出会った人たちが懐かしくなるときはあっても、新たな出会いは懐かしさを打ち消してくれる。