百姓日記

百姓をやるために田舎で生活しています。

田舎

選択肢を知る

小林紀晴「アジアンジャパニーズ」の発展系が下川裕治「日本を降りる若者たち」「アジアの日本人町歩き旅」だろう。小林・下川の作品は外国にいながら日本、日本人に視点を当てる作品なので閉塞感がある。いや「あった」、過去形だ。昔はそうだった。今は少…

芸術家はご飯が食べられるから地方に移住する

芸術家を地方に呼び生活してもらう試みが行政・民間で行われている。地方に呼び込もうとしている芸術家とはどのような芸術家なのだろうか。一言で言ってしまえば「芸術で飯が食えない」芸術家だ。芸術で飯を食うのは難しい。芸術がなくても人は生きていける…

とりあえず田舎に住むでいいのでは

地方、田舎が注目され始めて、実際に田舎に移住する人たちは増えている。移住理由は千差万別だが、地域を活性化させたいと意気込んで移住する人たちは結構いる感じがする。そういう人たちは注目されるし、人がいない田舎を楽しくさせてくれるからすごい。 一…

デタラメで安い人生

28歳になって、ギリギリ若者といえるポジションにいるのかなと思う。10代終わりからの約10年間、あっちこっち行って、支離滅裂にいろいろなことをしてきた。「俺はすごい人生を生きてきた、エッヘン」なんて言えないし、実際大したことはしてない。 2…

個人的なこと

自分だけのために生きること・命を生きることができなくなっている。子を持つ親は子を自分より大切にして育てる。僕もその時期に来たのだろうか。世間体や年齢ではない。自分のために時間を費やし、常に「自分」のために生きてきた。消費もした。 なぜ生きる…

自分が保守的になっていることに気づいた

最近レンチをよく使っている。レンチはボルトやナットを外すときに使う。こんなやつです。 レンチにも種類があって用途によって使い分ける。モンキーレンチはサイズを調節できるからボルトの種類が多い時は便利。僕は小さいときからフレアナットレンチを使っ…

非正規雇用の女性と若者は遠慮なく依存しよう

今日付けのニュースによると、正規雇用の賃金は上昇する一方、非正規雇用は減少したそうだ。 民間給与が3年ぶり増加 非正規は減少、格差拡大 民間給与が3年ぶり増加 非正規は減少、格差拡大:一面:中日新聞(CHUNICHI Web) 「働き方が違う」だけで賃金がここ…

ニートっていうかダラダラを共有できるのは最高だ

和歌山県の山奥から山奥ニート@banashi こと葉梨はじめ君が大分県まで遊びに来てくれた。一緒にトマトを取り、とり天を食べ、温泉に浸かりながらいろいろ話したりとても楽しい時間を過ごさせてもらった。葉梨君がブログで滞在記を書いてくれているので興味が…

田舎に「定住」しなくてもいいのではないか

福岡県糸島市がお試し移住をしたり、地方自治体が空き家バンクをしたりと地方は人口を増やすために必死になっている。行政や地方活性化をやっている人たちは定住を目的としている。活動はすごいし、自分にはできないのでこれからも続けて欲しいけど、僕は別…

最近の活動

農繁期なので、毎日ミニトマトの収穫をしている。不思議なもので、縁が縁をつないで、「収穫を手伝ってくれ」の連絡がきた。人生おもしろいな。 ハウスで栽培しているから暑いのが難点。昼間気温が上がったときは息するのがキツイ。ヤバくなったらムリしない…

田舎暮らしでも土地に拘らずコミットしない

僕は田舎で生まれて、田舎で育ち、田舎に帰ってきて田舎暮らしをしている。田舎暮らしに憧れて移住を考えている人は増えているけど、田舎に深くコミットしないほうがいい。なぜか? ・思考を奪われる 田舎暮らしは真剣やろうと思ったら忙しい。忙しいんだけ…

トトロの森に行ってきた

となりのトトロのモデルになった場所に行ってきました。 バス停とバス停の前。 小さな川のところにかわいらしいトトロと、サツキ、メイの絵がありました。 トトロの近くにある小さな集落 子供が喜びそう 近くにある雑貨、カフェ・レストラン。 田んぼがバス…

魅力ある田舎とは経済が衰退しても住みたいと思えるかどうか

地域活性化の定義って、「田舎が衰退しても、そこに住みたい」ということだと思う。具体的には、財政破綻して今までのような生活が維持できなくなり、行政サービスが低下して、自分たちで維持・管理できなくなってもしなければならなくなったとしても「住み…

田舎に移住も海外に移住も覚悟なんていらない

田舎で生活するほうが自分に合っているなと思ってから、どこに住むか探してみた。とりあえず今は自分の田舎が何となく居心地が良いんで、Uターンという形で住んでいる。1年後はどこにいるか分からないけど。 家を探しているときに、ある場所に月5000円…

ゼンマイとウドをとりに行った

これはゼンマイの写真。ウドは撮るのを忘れていた。山菜は「ポイント」があるんだけど、これはネットには載っていない。どうやって探すのかといえば、地元の人に聞くしかない。と言っても、見ず知らずの人に地元の人は教えてくれない。田舎の閉鎖性ではなく…

見知らぬ人へ子供を預けるまでのステップ

横浜市で2歳の男の子がベビーシッターに預けて亡くなった事件があった。私は、創健舎という百姓をしていて、その一環で便利屋をしている。便利屋のなかには子守りも含まれているので、非常に考えさせられた。 色々な意見があるのは承知だが、とくに、見知ら…

田舎の閉塞感

人間気が合う合わないがある。何かのきっかけで合わなくなることもあるし、合わなかったのに何かのきっかけで合うことがある。何もないのに合わないときもある。合うときはいいが、合わなくなったとき傷つき悩む。 Uターンで田舎で生活するようになり、昔の…

大雪で地域のつながりの変化をみた

山梨県や長野県では集落が孤立するなど、まだまだ大雪の影響は続いている。私の住む地域でも30年ぶりの大雪に見舞われた。50センチ以上積もったので、朝早くからみなが雪かきをしたんだけど、「ここは雪かきして」「ここに塩カリをまいて」といった会話…

個性的なファッションは田舎だけでなく都会でも意味をなさない

私はファッションに無頓着だ。夏は、半袖、半パン、サンダル。冬はジーパンと暖パンをローテションで履き、ジャンバーは1着しか持っていない。(ユニクロかフリマで100円とかでしか買わない)毎日同じ服装だ。だからというか、「これは~のブランドで・…

田舎の暗黙のルール

私は、田舎で生まれ、高校まで田舎で育ってきた。高校を卒業するまで、違う世界があることを肌で感じる機会はほとんどなかった。田舎には田舎のルールがある。明文化されたものでなく、長年積み重ねられた暗黙のルールだ。 高齢者と接すると、そのことが分か…

移住者とUターンの集まりに行ってみた

竹細工、陶芸、織物、和菓子、書道、よく分からない人と個人で人生を切り開こうとしている人たちが集まる場所に行った。職業とか別として、多様な人が集まる場所はそこにいるだけで気分が良いし、楽しい。私は、均一化された場所より多様なバックグランドが…

定住

大学を卒業してから国内、海外を放浪しながら生活していたので、1年以上同じ場所で生活したことがないです。放浪するのが普通の生活スタイルだったんですが、家が頻繁に変わると疲れてきて落ち着かないので、各地に安い家があれば便利だなと思います。 新し…

計画なんてないよ!

新しい家探しは続いておりまして、今停滞しております。というのは、空き家を管理する行政のほうから、「田舎に住むにあたっての心構え」「地域共同体への参加」「収入の有無」「将来どうやって食べていくのか?」といったことを細かく聞かれているためです…

田舎にいても田舎に籠らない

限界集落は交通の便は悪く、色々なものが整備された都市と比較すると不便です。だけど、山菜とか生きていく資源は豊富にあるので不便さを知恵で補うことができます。 ○○ 田舎に移住して、その地域にコミットしすぎて視野が狭くなってはもったいない。携帯の…

道具

電ノコ、剪定機械といった道具は使わないと慣れません。使えば他の道具への順応が容易になります。トラクターやユンボーまで運転できるようになりたいので、まずは、日常で使う頻度が高い道具から使っていってます。男性的な仕事なのは、電ノコですかね。女…

田舎で食べていけるのか

田舎に移住しようと考えるときに、「仕事をどうするのか」は、大きな要素となります。国や地方自治体は企業誘致をして雇用を増やすことを政策としていますが、経済合理的ではないです。企業活動を否定するわけではありません。ただ、利潤の追求を第一目的と…

霜を防ぎ、小さなことで満足する

今朝も1℃まで冷え込んで霜が降りている。日中は13℃くらまで上昇するので寒暖の差が激しい地域です。畑には寒冷紗を覆っていて、霜から野菜を守ってくれている。長年百姓をしている人だと当たり前のことかもしれないけど、私にとっては、寒冷紗一つとって…

種まきが遅かったかも・・・

コマツナ、ホウレンソウ、ミズナを直播で植えたけど、芽がでる気配がない。今週の月曜は遅すぎたかも。遅いのは分かっていたけど、やはり悔しい。寒冷紗かけたけど、支柱を軸にしてかけなおうそかな。試行錯誤の日々は続く。

百姓は蔑視ではない

どうも百姓という言葉に抵抗を感じる人がいます。農家ならいいけど百姓はバカにしていると感じるそうです。私は、誇りをもって百姓となのる。百姓のやることは稲作や野菜つくりだけではありません。堆肥、草刈り、家の修繕、道具の手入れ、間伐、料理と毎日…

有機農業とオーガニックのレストラン

大分県の荻町に「ニンナナンナ」というレストランがあります。レストランでは自分の畑で収穫された野菜を利用していて、野菜は有機農業なので安心して食べられることができます。 レストランと畑。 畑の様子。土が呼吸している感じ。ふかふか。 2000円の…