百姓日記

百姓をやるために田舎で生活しています。

厳罰化と合法化

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17日、カナダで嗜好品の大麻が合法化された。国として認めるのはウルグアイについで2カ国目となる。

www3.nhk.or.jp

国境警備などを担当する閣僚は記者会見で、大麻が犯罪組織の資金源になるのを防ぐためには、合法にして政府の規制のもとで取り扱われることが望ましいという考えを強調しました。

また、大麻解禁を公約に掲げていたトルドー首相も、ツイッターに「犯罪組織からもうけを取り上げる」と投稿しました。

カナダでは、大麻を合法にすれば大麻草の栽培などへの投資が促されて税収が増えるという期待もある一方、健康に深刻な影響を及ぼすという懸念も根強くあります。

 

カナダ政府が大麻を合法化した理由は、犯罪者に密売され資金が犯罪に使われるのを防ぐためだそう。欧米に旅行に行ったことがある人はわかると思うが、欧米では大麻はタバコより安全とされている。タバコは吸ったことないが大麻は吸ったことある人はかなりいる。合法化される前から街を歩けば大麻らしき匂いがプンプンしていた。

カナダ社会は大麻が身近にあることも今回の決定に繋がったところはある。

ただ、少量の大麻を吸うことより、アンダーグラウンドへ資金が流れ、その資金が犯罪に使われる方がリスクだという合理性に基づいて判断したことが最大の要因だろう。

大麻を所持・使用することを厳罰化したとしても、吸う人はいなくならないし、アンダーグラウンドの懐がウハウハになるだけ。それだったら合法化して政府の管理下で行ったほうが犯罪資金も減るし粗悪な大麻による事故も減り、なおかつ税収も増える。

非常に賢く合理的な判断ですね。何が目的で手段なのかはっきりしている。

一方日本では、薬物だけに限らず厳罰化が進んでいる。

飲酒運転なんかそうで、アルコール基準値を大幅に引き下げ、少しでも飲んで運転したら厳しい制裁が待っている。当たり前だがアルコールを飲んで運転したら悪いのはわかっている。だが、厳罰化されようが飲酒をして運転する人はゼロになることはない。目的は、飲酒運転をゼロにすることなのに、厳しい社会的制裁を与えることに目的がすり替わっている。厳罰化してから飲酒運転をする人は減っているが、ゼロにはなってない。

目的と手段がいつの間にか入れ替わることは頻繁にある。なんのためのルールなのかさっぱりわからないことが多々ある。ルールを厳しくして何が起こったか?

生きづらさじゃないですか。窒息する感じ。ルールでがんじがらめにしたから、新しいものができてもすぐに潰すし、新しい芽がでそうでも「それは危ない!!」の一言で消えてしまう。厳罰化したところで社会がよくなることはない。僕らの世界ではクレイジーなやつが1人は絶対にいる。クレイジーなやつはルールがどうであれ無視してやってしまう。

市民社会にいるわけだから合理的な考えができるようにしませんか。ルールを厳罰化して何かしたらもう終わりみたいなのはウンザリだ。