百姓日記

百姓をやるために田舎で生活しています。

冬野菜の調子がいい 野菜の適切な値段

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Japanese white radishes

今年も異常気象が続いている。去年の今ごろは長雨が続き大根は葉っぱをやられ、白菜は全然巻かずに壊滅状態になった。一昨年もそうだった・・・。

今年はなかなかいい。新土とか関係なく順調に育っている。9月に大根や白菜を播種したとき晴天と雨が交互にきてくれたお陰で発芽も揃い、生育も問題ない。農業をやり始めて4年を過ぎて何をすればいいのかはわかってきたが、種をまいて発芽するまでの不安な気持ちは変わらない。20年以上やっているベテラン農家でも同じ気持ちになるそう。野菜の場合基本的に1年に1作だから、20年やっても20回しか育てていないことになる。「死ぬまで勉強」と言われるのが少しだけわかる。

この前スーパーに行って野菜コーナをみて白菜4分の1カットが100円、大根1本200円していた。巷では野菜が高騰していると言われているらしい。どうなのかな、大根1本100円、もしくはそれ以下の値段が適正なのだろうか?僕にはわからない。生産者は同じ手間をかけて同じ商品でもそのときに市況により値段が左右される。高いときは儲かっていると言われるが、安いときもあるので利益は相殺される。市場に左右されず安定した値段で売ったほうがいい。大規模農家は企業などと相対して買うから零細農家よりはいいかもしれない。しかし、年々自然災害のリスクが高まり災害があれば一瞬で野菜が消えてしまうことを考えると大規模農家も楽じゃない。

今のように無駄な6次化など頓珍漢な補助金をばらまくのはおかしいが、災害があったときは皆さんの税金で農家を救うような補助金は必要だ。野菜は工業製品と違う。とはいっても生産をするより消費者がマジョリティの社会だから「農業だけ保護するのはおかしい、自己責任だ」と考える方々が増えてそうだけど・・・。