慣行夏秋ミニトマト3番花開花までのざっくりとした技術的考察
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オランダのようなガラス張り対抗型ハウスで、潅水、養分、光、農薬をIT管理しているのとは別であることを前提に書く。
まずはミニトマト育苗中の管理。潅水の頻度、農薬の種類、液肥の回数は個人により違うし、地域により違う。私が昨年まで実施したのは、
苗の状態は良好だったが、一番下の子葉が黄色になり枯れたのが問題。潅水の量を増やす必要があると判断した。おそらく、ほぼ毎日潅水しても極端に潅水量が増加しなければ苗が立ち枯れることはないだろう。(やってみないと不明だけども)農薬についてはよくわからない。満遍なく病気に効く農薬だからという理由だけなので、改善の余地が大いにある。
定植後は、およそ2週間の間2日から3日に一度手潅水。これについては問題ない。苗の状態にもよるが、根を土深くまで張らせるためにも、潅水を絞ることは重要だ。その後は3番花が開花するまで毎日様子を観察し適宜、誘引、芽摘みを行う。追肥は行わない。3番花開花までは、苗が元肥をどんどん吸収し追肥が必要ないため。逆に追肥すると樹がぼやけ将来花に栄養がいかず良質なミニトマトができなくなる。
ただし、3番花まで追肥しないのも一つのやり方であり、今では2番花開花直後に追肥するやり方もあるので、一概に何が正しいとは言えない。肥料設計、温度、湿度、日射量により判断する必要があると考える。
追肥のタイミングを間違えると実に栄養がいかず、樹ばかりが太ってしまうので、最も気を使うところと言える。昨年は追肥のタイミングがピッタリだったため、樹と実に正しく液肥が届いたので今年も同じようにうまくしたい。
私のようにもともと非農家で経験に乏しい者は、経験で補えない部分をテクノロジーを利用し、数値化し、判断することが求められる。本や経験豊富な農家から話を聞くことは大事であるが、環境により違うため参考にならない部分も多々ある。やはり自分なりの型を見つけることが大事だ。型ができると作業が楽になる。
数値化する道具はいくつかあるが、とくに堀場製作所の「イオンメーター」がおすすめだ。ミニトマト以外の作物の数値も測定できるので、ぜひ使用してみて欲しい。