百姓日記

百姓をやるために田舎で生活しています。

間違いなくサラリーマンは消滅する

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<サラリーマンという生き方の特殊性>

高度経済成長期、大量の人手と単純労働者を必要とした経済構造だったためサラリーマンは必要とされました。高度成長は1960年から80年までのおよそ20年間しかありません。新卒一括採用、年功序列、終身雇用、これらは人類史のなかで米粒以下の限られた期間と環境で成功したにすぎません。

20代の若者の死因の1位は自殺だそうです。

データえっせい: 若者の死因構成の変化

理由の一つに、就職活動での失敗や職場になじめず病むはあるだろう。就職に失敗したならアルバイト、旅に出る、ニートになる、起業すると他の選択肢を探せばいいし、職場でうまくいかないなら辞めればいいだけのことです。しかし、渦中にいる若者たちは必至なので他の選択肢を探すことができません。若者だけでなく中高年も同じでしょう。

まだ多くの人たちは、就職活動をしてサラリーマンになることが当たり前だと思っています。親も子どもに求めますし、社会や学校も同じです。我々はサラリーマン以外の選択肢を若者に示せないでいるのです。

<サラリーマン以外の生き方>

ホワイトカラーで雇われて働く働き方をサラリーマンと呼びますよね。ブルーカラーの職業で雇われて働くなら、大工や左官といった職業でその人のことを呼びます。面白いのが「何をしてますか?」とサラリーマンに聞くと、「サラリーマン」「会社員」をしてますと言うことです。サラリーマンや会社員は職業ではありませんよね。同様に「正社員です」といったことを確認するのも滑稽です。彼らは身分制のなかで生きているからそういう発言をするわけですね。

20代の若者がサラリーマン社会をみて、悩み、最悪の場合、自殺までするのも無理はありません。身分制のなかで縛られ、逸脱すると日本社会では生きていけないぞと脅されるわけですから。

僕は、大人になってから、まともに就職して働いたことはありません。それでも生きています。20代半ばまでは、日本社会のメインストリームから完全にドロップアウトしたことがとても不安でしたし、「このままでいいのか?」と自己否定したこともありました。

悩んでいたとき、いろんなことをしていろんな人に出会い、世の中にはサラリーマン以外で生活する人が大勢いることを知りました。まっとうな道から外れていても、楽しく生きていけることがわかって安心して、このまま生きていってもいいんだという自信がつきました。

<サラリーマンは死語となる>

AIのことは詳しくわかりませんが、僕らが生きている間にほとんどの仕事はAIに代わるそうです。すでに先進国では単純労働の雇用は消滅しており、先端の技術を使いこなせる層と変化に対応できない層で2極化が急速に進んでいます。この流れは止まらないでしょう。

20世紀型のマニュアル化されたことを機械的にこなす労働者は消えてなくなります。つまり確実にサラリーマンは消滅するということです。サラリーマンは長期的雇用が前提なので変化が早い社会では合理的ではないのです。逆に、短期的でプロジェクト単位の仕事は増えていくでしょう。

サラリーマン的生き方はなくなるわけだから、違う選択肢を探していこう。サラリーマン的生き方はいずれ消滅する前提にたてば、一時的に雇われるのも全然アリですね。

世界中どこにいっても同じ情報が入手でき、同じブランドロゴをみかけ、個人のやれることが一気に広まっています。リスクがとれやすいですから、挑戦できるときはどんどん挑戦して、遊ぶとき休養が必要なときは長く遊び・休むようなライフスタイルが可能です。いやいや働き続け心身を病むような生き方はもう終わりにしよう。

僕らは何でもできる。

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