百姓日記

百姓をやるために田舎で生活しています。

若者が田舎に定着しない理由

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雇用がない、正社員の雇用が少ない、正社員になっても手取り10万円しかない、魅力的な仕事がない、田舎で生まれ育った若者が都会に行く理由・若者が田舎に来ない理由は仕事だと年長者たちは言う。仕事が理由の一つであることは事実だが決定的ではない。(若者の定義は10代から50代まで。田舎で50歳は若者だ…)

大きな理由は年長者たちが若者を使い捨てるからだ。

草刈り、地域の役、水路の清掃、行事の責任者、組合の役…と若いからというだけで何でも押し付けてくる。仕事を退職して暇と時間を持て余しているのにもかかわらず年長者は何もしない。「年が上だから何もしなくていい。若いひとがやるのが当たり前」だと思っている。特に、農業に従事すると農業以外のことで時間を割かなくちゃいけないのがわかる。

若者がただでさえ少ないので一人にかかる負担は大きくなる。ある人はそのことを地域の年寄りたちに激しく言い喧嘩したが、数で負けるので大きく変化することはなかった。彼らの時代認識は昭和以前のままなので21世紀に育った若者の状況を理解するのはまず無理。

田舎はただでさえ若者が少なく高齢者しかいないのに、少ない若者を大事にしないから都市で生活するのは自分たちが招いた結果だ。10年後は古い人たちとシステムはなくなるのでマシになるが、10年も待って田舎に住む人は相当少ない。自分の人生を充実させることのほうが遥かに重要なのは自明。

若いからというだけで何でもかんでも役割を押し付ける田舎は消滅するが、負担を軽減し大事にする場所は残る可能性は十分にある。

若者は田舎に来ても田舎に染まらないことが大事だろう。田舎的なことから一定の距離をおいて頼まれてもすべてOKしないことが肝要。受け入れられたいからといっておかしいことまで引き受けると次から次へと余計なことを頼まれるので注意したほうがいい。引き受けずトラブルになっても、田舎はどこでもあるわけだから引っ越せばいいだけのこと。

田舎は労働力が極端に少なく放置すれば消えてなくなる運命だから変わらないとな・・・。

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