百姓日記

百姓をやるために田舎で生活しています。

性善説を前提としない

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昨年、ハウス栽培された旬のメロンやすいかが盗難にあった事件があった。農業は外で固定された場所でやる仕事だから何がどこにあるのか把握しやすい。最近だと野菜や果樹だけではなく盆栽も盗難にあうようになったようだ。

www.agrinews.co.jp

そろそろ農に携わる人たちは性善説をやめる時期にきている。ネットが発達した影響で瞬時に情報が入手できるから盗難が増えているように感じるかもしれないが、昔から作物の盗難はあった。長年農業に従事してきたおじいちゃんが、「野菜は盗まれたし資材も盗まれた。誰がやったかだいたいわかっているけど何もしない」と言っていた。今まで放置してきたのは、ムラで生活しているから事を大きくしたくないから。農村社会を生きる知恵だった。

ただ、ムラがほとんど機能しておらず人が簡単に移動する時代に窃盗にあったから放置するのはやめにすべきだ。

僕もトマトを盗まれたことがある。その年はじめて収穫する予定だったものを盗まれたときの怒りは思い出すと腹が立つ。半年間準備をし、毎日畑に行き手をかけようやく収穫までこぎつけたものを盗まれるわけだから想像してほしい。

盗難にあったあとまずは警察に連絡して「こういう状況で盗られました」という届けをだして巡回をお願いした。巡回は毎日来てくれるわけじゃないから頼りにならないから、作業が終わって夜9時ころまで毎日自警団をした。あと監視カメラを設置して畑に監視カメラ設置の看板を立てた。

効果あって、再び盗難にきた輩を追い払うことができた。本当は逮捕してもらいたかったが、2度目犯人がきたときは畑まできただけでトマトを盗んだ証拠がなかったので警察が取り調べして身元確認をしただけで終わった。

こういう話は田舎だからすぐに広がるから便利。抑止力になるから。それ以降は一度も泥棒はこなくなった。(近所の人も来なくなったのは笑った)

農家は畑に防犯カメラを設置し、泥棒がきたらセンサーに反応するような装置をつけるべきだ。カメラは4万も出せば手に入るし、センサーも同様。畑でもハウスがある人なら気温など管理するためwifi導入している農家いるだろうから、家でも確認することができる。wifiなくてもHDに録画しておけば証拠になるから大丈夫。

 

僕が購入したのは中国製のZOSIだったが、現在は販売していないようなので同じようなカメラをリンクした。さすが深センだな…。この値段でクオリティ高すぎ。

 

畑に光は基本的にないから夜畑に盗人がきて突然光るだけで抑止力になる。ライトと同じ場所にカメラ設置すると顔も識別しやすいし一石二鳥だ。

ただでさえ忙しい農家が防犯のために時間とお金を割くのは気が重くなるのはわかるが、盗まれて被害にあうことを考えればやるのがいいだろう。盗まれるだけならまだしも除草剤撒かれて全滅させられるリスクもあるからね…。

furano-melon.jp

世知辛い世の中だが、農業以外の産業ではカメラを設置するのは当然だし街中も当たり前のようにあるから農業分野が特別な時代は終わったということかな。