百姓日記

百姓をやるために田舎で生活しています。

結婚と仕事ではない居場所

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ー独身、無職の30歳男ー

これだけみたらダメ人間だと思われるだろう。(実際にそうだな)僕のような奴は居場所がない。日本社会はどこかに所属していないとに居場所を与えてくれない。行政や民間問わず、結婚してなくて、(もしくは結婚する意思がなく)仕事をしていない男へのイベントや支援は用意されていない。独身か無職だけならまだ居場所はあるが、2つ揃うと途端に行く場所がなくなってしまう。たまに集まる場所に行っても、すげー居心地が悪くて一瞬にして帰りたくなってしまう。

大人だから自分で生計を立て、居場所をつくっていかなくちゃいけないのはわかっている。それでも、独り身で仕事をしていない男にはなかなか厳しい社会なのは日々感じているところです。

ー場にのっかるー

居心地良くいれる場所を開けるような器があればいいが、オーガナイズするのはすごく苦手。僕のように自分でも場を催せず、なかなかコミュニティと打ち解けることが苦手なやつはどうすればいいのか?

振り返るとその都度「場にのっかる」ことをやってきていた。

どういうことかというと、居場所をつくったりイベントを開催するのがうまい人となんとなく知り合いになって仲良くなり、その人と一緒にいて軽い作業を手伝うことで、場にうまく溶け込む。

これだと、自分が中心にいないからすごく楽だし、中心人物となんとなくいることで、他の人達ともなんとなく打ち解けることができる。夜に集まるとだいたいアルコールを摂取しながらやるんで、酒好きが集まるような場所だと円滑に仲良くなれる。

誰かに乗っかってやること、特に中心人物に寄り添うことはマイナスイメージがつきものだけど、「この人と僕は仲がすごくいいんですよ」という言動と行動をしなければ案外いけるもんだ。

みんなに好かれなくていいから、甘えられる他者をつくると場にのっかることができる。恥をかいても一瞬のことだし、甘えてみてうまくいかなくても、世界には70億人もいるから誰かが受け入れてくれる。インターネットのおかげで世界中どこにいてもつながることができるからネットで気が合う人をみつけることもできる。(自分は苦手だけどね)移動費も下がっているから、見ず知らずの土地に行って、自分に合いそうな場所に飛び込んでみるのもアリだ。

ーそれでも場所が必要、隙間を開けておくー

それでもやっぱり独身、無職の居場所が少なすぎる。外国の方が独身だから、無職だからといって居場所がないって感じはしない。海外に行けば外国人になれるから、「あいつは違う国のやつだから関係ない」と思われているのかもしれないが、海外にいるときのほうがすぐに居場所ができる、しかもmany many。

自分のことを、無職だ!独身だ!ニートだ!と公言するのは、誰かが言っていかないと状況が変わらないと思っているからだ。決して恥ずかしいことじゃないし、生き方の一つにすぎない。いつか結婚するかもしれないし仕事もするかもしれない、逆に離婚して独身に戻るかもしれないし、クビになって無職になるかもしれない。どちらからを否定すると、「独り身になるのが怖い」「無職なると居場所がなくなる」と不安になり、別れたいのに別れられない、仕事がキツイのにやめれないということになる。社会的損失だ。カチカチに、こうじゃなければならない規範に縛られると窮屈になり、息苦しくなっちゃう。個人にも社会にも隙間があると生きやすくなるんじゃないだろうか。

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