消滅集落の海辺の町は変わらない時間が流れている
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<引っ越してからの近況>
大分県佐伯市蒲江に引っ越して4ヶ月が経つ。最近はほおずきのバイトなどであっちこっち飛び回っているので、家になかなか帰れないが、問題なく使えている。帰る家があると安心する。いつでも何かあったら遠慮なく帰れる場所があるだけで思い切って何でもできる気がする。蒲江だけじゃなくて4箇所は帰っていく場所があるので、まだまだ増やしたい。
海辺の町はゆーっくり時間が流れている。変わったことといえば、近くのおばあちゃんが早朝に救急車で運ばれ、そのまま亡くなったことくらい。あのときは大騒動だった。
あとは、淡々と時間が流れている。
おじいちゃんおばあちゃんは、外出することはほとんどない。高齢で足腰がよくないし、家にいて同じ生活リズムで生活したほうが心地いいそうだ。たまに顔を合わせると話し込む。子どものときを知っているから、昔の話をする。僕はおしゃべりなほうだけど、そのときは相槌を打って聞き役に徹する。よく話すおばあちゃんはひとり暮らしで話し相手がいないからコミュニケーションに飢えている。最近は認知症も若干あるようで、同じ話をループするばかり。しょうがない、誰でも年を取るわけだし。
仕事せずフラフラしていても何も言われないのはいい。70〜80歳でほぼ無職の年金暮らしの集落だから、自分より50歳も若い人がどういう生活しているかなんてよくわからない。僕も10代の子たちがどういう生活しているのかわからないのと同じだ。
<親戚のオジサンとの関係>
近所の人から何も言われないかわりに、親戚のオジサンにはちょくちょく突っ込まれる。「最近はどうか?(仕事のこと)」「いいとこみつかったか(仕事のこと)」「ご飯は食べているか?」がだいたいのところかな。
言われてすごく嫌な人もいるだろうけど、昔から散々色んな人に言われてきたからたいしたことない。オジサンが嫌味じゃなくて、心配してくれているのはわかるから、感謝している。それ以外のことは放置してくれて、自由に使わせてくれているからね。
noteで叔父を頼って夫婦で限界集落に移住し、お互いを理解できず失敗した人の話が話題になっていた。僕は今のところトラブルは起きてないが、良好な関係を続けるために失敗談は貴重だから参考にしている。挑戦して失敗した経験談は一番タメになる。
意識しているのは自然体。相手の性格はおおよそわかっているので、ざっくばらんに言いたいことは言い、相手が大事にしている価値を尊重する。シンプル!自分の調子が良くないときは海に行って散歩してベンチで寝る。歩いて10分のところに海があるのはこういうとき気分転換になるからいい。
<変わらない時間と場所>
小さいころからほとんど光景も人も変わらない。見慣れた景色が毎日広がる。20年もすれば人はだれもいなくなる。完全に消滅する。あと20年は猶予がある。変わらない時間と場所をどう利用するのかじっくり考えてたい。
7月は海水浴に観光客が集まる。この間だけ賑やかになる。