百姓日記

百姓をやるために田舎で生活しています。

暗黒大学時代

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特にすることもなかったから大学に行った。何かをしたいとかなかったし他にやることがあれば行くことはなかった。

大学時代はとにかく苦しかったの一言。1年間引きこもったし、何かやりたいことがあって進学したわけじゃないから何もする気がしない。

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1人も友達がいなかった。当時同じ学科にいた人たちに聞いても誰ひとりとして自分のことは覚えてないだろう。まったく影がなかったし、あらゆる人をシャットダウンしていた。死にたいとは思わなかったけど、何をしていいのかわからず、どうして自分が苦しんでいるのか考えても考えてもわからず暗闇のなかにいた。

尊敬する今井さんが似たような経験をしているので自分もブログに書こうと思った。僕も昔と今は違う。違うからこそ昔の苦しかった経験を書けるようになっている。

そういえば、構内で唯一講義が同じで話していた人から「後藤君っていつも眉間にシワ寄せていてやばい顔しているって他の人たちが言っていた」と言われた。他の人たちっていうのは同じ学科の同級生だろう。多分。まあそうだろうな、誰とも話したくなかったし誰にも近寄ってほしくなかったから。

2年間まともに講義に参加しなかったから単位はほぼゼロだった。たまにがんばって大学に通ったもののそのまま家に帰っていた。きつかったな本当に。

どうしようもなかったので1年間休学した。休学中は海外・国内を放浪して色々な場所に行き人に会い少しずつ心身のかたさがとれていった。そのまま退学する選択はあったもののやるべきこともなく勇気もなかったので復学した。復学後も講義が同じだった人と少し話すだけで誰とも話さなかった。ただ休学前と違い「学ぶために自分はいるんだ」と言い聞かせていたので、本を読み漁り講義は朝から晩まで受講し家に帰ってもひたすら勉強していた。

その後卒業するまで勉強の虫は続いた。後にも先にもあれほど勉強したことない。勉強できた理由は休学期間中自分より遥かに頭の良い連中と知り合ったから。話についていけなかったのがすごく悔しかったし色々な経験を教えてくれたので、学ばないとこの人たちには追いつけないと思ったから勉強できた。

しかし、2年間勉強したとはいえ、誰とも話さず自分の世界だけに浸っていたのは変わりない。大学時代苦しいことばっかだとはいえ大学というハコがなかったら朝から晩まで勉強することはなかった。今は全然関係ない生き方をしているとはいえあのとき学んだお陰で今があるのかな。まだわからないけど。

今でもなぜ苦しい大学時代を過ごさないといけなかったか理由はわからない。入学前に何かあったわけでもない。今井さんのように特殊な経験をしたわけでもない。理由はわからずとも苦しかったという事実は変わりない。そしてこの経験を話せるようになったのは時間の経過とともに自分が変わったから。書いていて胸がときよりズキズキなることはあるものの、過去を整理して前へと突き進んでいくポジティブな気持ちでいる。当時を知る人はいないだろうが、もし知る人がいれば驚くだろうな。全然違うから。

人生は良いときも悪いも一瞬だ。良いときもあっという間に過ぎ去るし悪いときも長くは続かない。いつか終わる。自分と同じような状況の大学生はいるかもしれない。僕のようなボンクラでも生きているわけだから今が最悪でもなんとかなるもんだ。

「時が来れば適切な人と出会い自分の志は決まる。」

これは僕が言ったことでない。人生の岐路で出会った人から言われた。その人のお陰で田舎に戻って農業をすることができている。この先農業を続けていけるかどうかわからない。全然違うことをやるかもしれない。どちらにせよ自分の軸を失わず柔らかく生きていきたい。

大学時代の自分には今の自分がまるで想像できないだろうな。

shine