百姓日記

百姓をやるために田舎で生活しています。

身の丈にあった農業

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大規模農業を国は推し進めている。農業者も政策に沿って大規模化へ突き進んでいる。過疎と担い手がいないからやりたくないけど放棄された田畑を手広くやっている人もいる。この時代に農業をやると地域住民から「ウチの田畑もやってくれんか?」と声をかけられる。僕もペーペーでありながら何回も声をかけられた。

いずれやらなくちゃいけないのかなと思いつつ丁重にお断りしている。土地が増える作物をたくさん作ることができるのはいいけど、経費と作業量が増える。100馬力のトラクターがあれば楽勝かもしれないが、フェラーリ余裕で買えるからね。無理っす。

一度頼まれた畑をやると次々と「あっちもやってくれ」になるのはわかっているので、タイミングがすごく大切になる。

大規模経営をして雇用をうみ、がっぽり稼げる力がある人はやればいい。僕はできない。資金繰りに追われ、給料を払い、日々の仕事に追われ…そんな生活はしたくない。もし土地が増えたとしても、機械へ投資をしてバリバリやっていくことは考えていない。あくまで自分の身の丈にあったことをする。

それで金を稼げなくてもいい。ご飯が食べられればそれでいい。年収100万でも食べていけるならそれ以上はいらない。稼ぎたい人は稼げばいいし、自分の考えを押し付けたりしたくない。「俺も勝手にやるからあなたも勝手にやって」かな。

社会って、大きなことをやれる人もいればやれない人もいて回っている。みんなが同じ方向向いたらつまらんし、早晩破綻する。

大規模農家からしたら地味でつまらなくみえるだろうが、1日のうち労働時間は4時間程度だから自由な時間は多い。余った時間はこうやってブログ書いたり、散歩したり、本読んだり、ネットサーフィンしたり、チェンソーいじったり、寝たり、ドライブしたり、デートに行ったり、近所の年寄りと話したりと自分の時間をフルに使える。

生活の中心は農業にあっても農業だけに注力しない。人生のなかで一つの軸でしかなく大事なことは他にある。労道教にはならない。

今日はほうれん草やらの収穫終わったんであとは出荷するだけ。

さて、天気がいいし外で日向ぼっこでもしてきます。

Farm lane