百姓日記

百姓をやるために田舎で生活しています。

オッサン向けの居場所がない

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田舎でもど田舎に住んでいる。人口減少は止まらず歩く人は高齢者ばかりで子どもはとても少ない。行政、民間ともに高齢者と子どもには手厚く支援をする。高齢者は人口に占める比率が高く政治力があるため介護、福祉ともに至れり尽くせりだ。体の具合が悪くなくても普段の生活から高齢者が集まる場所を催し、送迎、昼食を格安で食べることができる。子どもも同じように、15歳まで医療費は無料、放課後に学習支援、休みがあるときに楽しく学べるイベントが開催され充実している。

高齢者、子どもへの支援が手厚いのはとてもいいことだ。安心して子育てをすることができ、安心して老いることができる。これからさらに充実させていけばいい。

一方、子どもを持たない田舎のオッサンの居場所はどこにもない。「どこにもない」っていうのは、職場か居酒屋しかないという意味。仕事をして職場があって飲むのが好きで定期的に飲み会に行くオッサンはまあなんとかなっている。それ以外のオッサンたちはどこにも行くところがない。昼間から公園でプラプラしていたら不審者扱いされるし、休日どこか行こうにもオッサンが一人で行くようなイベントはない。職場と居酒屋に居場所があるオッサンですらその2つしかないわけだから何かあると突然に居場所をなくしてしまう。

「健康体のオッサンは自分でどうにかしてください」というのが我々の社会の基本的な考えになっている。田舎にいるとより顕著になるからオッサンたちは黙ってそれを受け入れる。

僕も子どもを持たないオッサンに含まれるから、なるべくいろんなところに顔をだすようにしている。めんどくさいときもあるし場違いなときもあるけど、孤立するよりはいい。イベントなんかは場違い感が半端なくなる。一人で来ているオッサンなんかまずいない…。所在なくしていることもある。それでも顔を出していれば知り合いができて、職場と居酒屋以外の居場所ができてきた。(職場はそもそもないけど)

イベントなんか行くと子どもがいるオッサンは楽だなと率直に思う。子どもといるだけで周りから信用され、声もかけやすくなる。小さな子どもがいるオッサン同士が話すことってあまりない印象だけど、話しのきっかけは難しくない。

そろそろ子どもを持たないオッサンの居場所をつくることを行政、民間ともに真剣に考える時期にきている。このままオッサンが年をとり高齢者になったときのことを想像すると社会不安になる可能性十分にある。

オッサン限定の読書会、せんべろ会、料理教室、歩こう会、スイミング会、トレッキング会…とやっていけそうな居場所つくりは結構ある。濃い会になりそう。こういうイベントをやっても来る人は固定されそうだから、来ない人をどう巻き込むかになるな。

Japanese Man