誰でも1人になるかもしれない
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田舎にいるから若い人と話すより年寄りと話すことが多い。年齢が上に行けば行くほど自分勝手で自分の主張をガンガン言ってくる。脈絡なくいきなり話すときもあるから個性的でそれなりにおもしろい。
先日農業つながりで知り合った70歳のおじいちゃんと話したときのこと。
おじいちゃんは生まれてから一度も一人暮らしをしたことがない。若いときは親と妻、子どもと同居し、親が亡くなった後も妻と生活している。孫もいるから孫に溺愛して何かと理由をつけて頻繁に孫に会っている。
人に恵まれて育ってきたから「俺は孫がいるから幸せだ。孫がいない年寄りはかわいそう」といった内容を平気で言う。「お前も早く親に孫をみせてやれよ。」と最後に付け加えるのも忘れない。
その辺のおじいちゃんが言うことだからイチイチリアクションせず適当に相槌うって終わるが、おじいちゃん一人になったら生活できないだろうなと思う。
おじいちゃんは炊事家事、家のことを妻に100%任せているそうで、妻と子どもは何をいってもスルーしておじいちゃんの言い分聞いてあげているらしい。外だと僕みたいな若造には偉そうにするが年上や「偉い人」になると態度が変わる。おじいちゃん農業してるからムラのコミュニケーションの文脈で会話するからまた難しい。
10年後なんて何をしているか誰にもわからないが、おじいちゃんは80歳になる。そのとき周りの環境は変わっているし妻は元気なのか、子どもはどうしているのか、孫は大きくなって旅立つだろうから1人になっていてもおかしくない。もし1人ならどうするのかな?
他人事だけど自分が老いたときのことを思うとおじいちゃんの僕に対する発言や家族に対する態度は反面教師にしないとな。
高齢者しかいない超高齢化社会にいて痛感する問題は、老いても承認欲求を満たしてくれる環境をどう整備するかだ。特に男性。会社から切り離されそれ以外のコミュニティを持たない男の欲求はものすごいものがある。少しでも気に食わないことがあると攻撃してくることがある。逆にちょっとしたことでも褒めるとすごい喜ぶ。
難しい年寄りとの付き合い方に答えはないので、僕としてはちゃんと距離をおいて嫌なことを言われても流すのが一番かなと思う。ディスコミュニケーションなのはわかっているから。田舎は人いなくてやりたい放題できるから、適当に話流すのが一番。
本当にやりたい放題だからいいですよ。