海外旅行より国内旅行のほうが贅沢

韓国に行くほうが安い

夏なのでどこか旅行に行きたいのでスカイスキャナーで調べてみた。僕は大分県に住んでいますが、大分空港は大分県北部の国東半島にあるのでめちゃくちゃ不便。福岡空港、もしくは熊本空港のほうが利便性がいい。福岡空港は高速を利用して約２時間３０分でいける距離にある。そのくらいだと福岡まで行ったほうが国内線、国際線とも便数が多いし便利だ。熊本空港も１時間３０分で行けるので不便で便数も少ない大分空港を使うメリットはなくなる。佐伯市からだと宮崎空港までの電車もあるが、宮崎空港も大分空港と変わらないので利用しない。

さて、どこに行こうかなと考えた結果、近場がいいという結論になり、熊本空港は沖縄＆東京、福岡空港は釜山・ソウル、東京行きを調べることにした。日程は８月２１日にした。お盆前後だと値段が高くなるので。

まず熊本〜東京＆沖縄。

高いですね。成田〜メキシコシティー、ハワイ行きだと往復３万円代でいける便があるのに国内移動のほうが高いなんて。LCCのジェットスターをみてみると、

ローシーズンだと片道６０００円で行けますが、夏は一気に高騰。東京に絶対に行きたいならこの値段でも全然行きますが、行かないですね。

次は沖縄。沖縄は大好きな場所で季節問わずいつ行っても楽しめる。調べてみると、

高いですねー。沖縄ならこの値段払っても全然問題ないですが、さきほどの成田〜メキシコ＆ハワイと比べると明らかに割高。

次に福岡。東京行きを調べると

言葉になりませんね。LCCでこの値段なんですから・・・。

次はソウルと釜山行きを調べると

インチョン行き安い。安い。

釜山は１万円切るお値段。これみたら韓国行くしかないでしょ。

既得権益を守るから割高になり、損をするのは国民

旅行慣れしている人にとっては常識だが、韓国行きに限らず、日本の国内線の航空運賃は非常に高い。異常なまでに高い。先進国で自由貿易を活発にしている国とは思えないくらい高い。何回も言うが日本の国内線の運賃は異常。

なぜこんなにも割高になるのか？簡単なことだ。JAL、ANAを優遇し外資を入れないようにしているため。例えば東南アジア諸国だと、バンコク〜チェンマイは片道３０００円、バンコク〜クアラルンプールは３０００円とコストはほとんどゼロに近い。ヨーロッパでもミラノ〜マドリッドが片道５０００円で行ける。国際線でもこの値段なのに、日本は既得権を守るためいまだに古いシステムを維持している。

日本の航空にかかわる既得権益層も国際線だけはどんどん開放しているのは、国内のロジックはグローバルではまったく通用しないため。国内線はジェットスターなどにパフォーマンス的に開放しているが、全体の運賃は下がらない。JALとANAは２ヶ月前に予約すると割安になる制度は、前日に予約しても運賃は安い時代にまったくもって適応していない。いや、適応せずとも競争がないので運賃を下げなくてもいいわけだ。

JAL、ANAを国が守るのは彼らにも利益があるからなのは誰でも分かる。AirAsiaが新規参入したものの「安全基準が~」と難癖をつけられ、撤退したのがいい例だ。

もし規制を緩めバンバン外資系航空会社が参入したら、熊本〜東京は片道２０００円、熊本〜沖縄は片道３０００円、沖縄〜北海道でも片道５０００円以内で行けるようになる。世界的に、LCCだけでなく一般の航空会社の運賃もどんどん下がっており、コストはゼロになることが予想されるので５０００円でも割高なのかもしれない。

今の政権は絶対にそんなことはしないだろうけど・・・。

結局割高の運賃で損をするのは僕たち国民になる。当然、航空会社や官僚ら既得権益層は大きな規制に守られているのはわかっているが、国民的圧力、外部の圧力がない限り変わることはない。

海外に行くとなるといまだに「お金持ちだね」という人がいるみたいだが、国内旅行のほうが割高で海外行ったほうが全然安いということを知ってほしい。航空運賃だけではなくフェリー、電車、バス、新幹線もものすごく日本は高いことも合わせて知ってほしい。*1

ということで、今年の夏はソウルか釜山行ってきます。もしかしたら他の国に行くかも。もし、国内なら１８切符使うだろうなー。早く規制が緩和されて国内旅行が割安になることを願っております。（当分無理だろうけど）

*1:新幹線は外国人、もしくは在留邦人で規定を満たす人は乗り放題のJRパスが買える。あれ多くの人が知ったら怒る