百姓日記

百姓をやるために田舎で生活しています。

世界は美しい

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スマホを開けば、「シリア難民が~」「トランプが〜」「安倍が〜」と嫌なニュースが目に入る。数十秒しかみないけど、ネガティブな情報は肉体と精神に悪影響を与えている。

ネットの情報は有益なものもあるけど、実際に自分でやってみて経験したことが一番価値がある。情報が氾濫する世の中だからこそ、なおさらだ。

朝起きて、外をみると朝日がきれいで、鳥のさえずりが聞こえる。何気ない日常がいい。世界は美しい。

イベントより日常の生活のほうが圧倒的に面白い。セミの鳴き声が変わってきたなー、少し朝が冷えてきたなー、身体が軽いな・重たいな、これをしなくちゃ、アレは明日でいいな、外部からみると大したことないけど、日常の変化を感じ、生活を充実させると毎日があっという間に終わって満足する。

1日は24時間でも、時間の流れは日々違う。こどものときは時間が経つのが遅く感じて、大人になると年々早くなる。嫌なときは時間が経つのが遅くなり、楽しい時間はあっという間に終わる。人間社会を成立させるために時間は決められていても、実際の時間は違っているということだろう。

東欧の時間はなにかが違う。なんというか美しい。トラベラーとして滞在するから違ってくるのは当たり前だけど、自然環境・都市設計が厳しい寒さと文化への畏敬があって生活する人たちのリズムが独特。南米はストイックな感じがなくて開放的だから、リズミカルに生活が進む感じになるとは対照的だ。

偉大なロシア文学者、ドストエフスキーはロシアの厳しい寒さがあるからこそ生まれた文学であって南米からは底抜けに暗い文学はまずでてこない。

ロシアはあまり魅力ないけど、東欧はロマンチシズムがある。バルト三国、ハンガリー、ベラルーシ、ウクライナ、1年間くらいどっぷり生活して浸かってみたい欲求がある。しかも都市ではなく地方の田舎に。田舎はどこも概ね閉鎖的だから今いる田舎と何が違うのか知りたい。

南フランスの田舎は文化があるけど、東欧の田舎には文化があるのだろうか?日本の田舎は文化がほぼ消滅し退廃してしまって、かろうじて残っている文化の価値を守り発展させる活動がようやくでてきた。

貧しさだけがあるなら文化は醸成されない。貧窮問答歌は昔の庶民の暮らしがいかに貧しかったかを伝えているだけ。山上憶良は歌っただけで農民の暮らしにコミットすることはなかった。

遠くから眺めるより生活に溶け込み同じ釜の飯を食いたい。

そうすることで世界への見方が変わる。

Chester