百姓日記

百姓をやるために田舎で生活しています。

にわとりをしめた

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昨日にわとりをさばいた。

 

頭を落とすところからやるのは初めてだったので骨が折れた。にわとりは養鶏を趣味でしているオッサンからもらった。オッサンはコンバイン袋に2羽入れてもってきた。「袋に入ったまま頭を狙って気絶させてから頭を落とせ」と言われたけど、袋のなかに入っているから頭がどこにあるのかわからない。だいたい頭であろうと思われるところを鉄パイプで叩いてみたものの頭にはヒットせず体を殴打した。何回か叩いて気絶したので袋から出して包丁と鉈を使って首を落とした。気絶しているとはいえまだ生きているので体がピクピク動くのが不気味。食道のあたりにある骨が非常に固くてゴキゴキいった。

頭を落としてからは、足を紐で縛り、首を逆さまにして吊り下げた。2時間は血を抜けとオッサンから言われたので従った。2時間後、お湯を沸かしバケツに入れて羽をむしる。ツイッターの写真がそのときの光景。熱湯をかけるとすぐにむしれる。むしるのは気持ちいいけど、匂いが結構きついし糞がでる。

その後解体していったわけだが、自分一人で解体するのはよくわからないのでオッサンに指導を受けながら解体していった。骨に沿って切れと言われても骨の位置がよくわからないし骨がわかってもうまく切れなかった。オッサンはイノシシ、鹿となんでも捌けるので手早い。解体が終わったら、もも、手羽先、ハツに分けて冷凍保存することにした。すぐ食べてもいいけど、冷凍すればいつでも食べられるしそっちのほうが便利だと。

本格的に動物を解体したのは初めてだった。イノシシの解体や殺すのはやったことあっても自分で最初からバラすと疲労感が半端ない。かわいそうとかは思わなかった。最中に感情的になることはまずない。「どうやったらさばけるのか」に必死で余計なことを考えることはない。終わったあとも片付けをしないといけないし、時間に追われる。

現代人はリアルに触れる機会が少ないので、学校で屠殺は必須科目にしたらどうだろうか。動物への畏敬の念が湧き、どうやって肉が肉になるのか過程を知ることで食べ物へのありがたみもわかる。人類の歴史を振り返ればスーパーに行って解体された肉がきれいにラッピングされているほうが特殊だ。田舎に来れば屠殺する機会はどこでも転がっているので興味がある人は体験してみるといいだろう。

Hunting Dog