百姓日記

百姓をやるために田舎で生活しています。

プレッツェル

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日本ほどパン屋が多い国はない。都市に行けばチェーン店から個人店まで大量に溢れている。地方でも個人で営業するパン屋がどこにいってもある。

企業も個人も、柔らかくてウインナー、シーチキン、コーンが中にあるパン屋さんが多い。そういうパン屋は味気なくてどこにでもあるからいかない。

添加物やバターなどを使わずパン本来の味を感じられるパンが好きだ。とくにハード系のドイツパンは死ぬほど好き。あれぞパン!という味。はちみつやバターをつけて食べるよりそのまま食べるのが素晴らしくおいしい。

最近食べたのはプレッツェル。

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ほどよい硬さで砂糖、卵、バターは一切使わずほんのり塩の味がしてパンの味が楽しめた。プレッツェルのリングを組み合わせたような形もかわいらしい。見て楽しめ食べておいしい、最高のパンだった。

プレッツェルをつくられているパン屋は山の中にあって夫婦で営まれている小さなお店。車を離合するのがやっとの場所があって行くのは少し大変だけど、お客さんがひっきりなしに訪れている。

プレッツェル以外にも丸パンや食パンなど数種類のパンがあってどれもおいしい。無添加で天然酵母だけど、巷にあふれている「ファッションパン屋」ではない。しっかりとした技術と経験、細部にまでこだわる丁寧さがあるから無添加とか関係なくうまい。

本物のパン屋といって差し支えないが、大手のパン屋や「ファッションパン屋」のような利益はでてないそう。僕らの社会ではパン屋に限らず本当にいいものをつくる人はたいてい儲かっていない。一般の消費者は、まがい物の500円プレッツェルと本物の200円プレッツェルがあったら500円を買う。高ければいい、安いと駄目、無添加を謳いながら200円しかしないのには何かわけがある、という消費行動が支配的だ。

本物を見極める力が落ちている。本物より偽物のほうが儲かって尊ばれる構造になっているから本物を養う機会がない。必然的に偽物が蔓延する。

それにしてもプレッツェル本当においしかった。本物に触れると心まで満足する。また行きたい。