百姓日記

百姓をやるために田舎で生活しています。

乞食は強い

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先日、大阪の心斎橋の「ひっかけ橋」を通った。いつ行っても人が多い場所で外国人も多い。何気なく歩いていると、ダンボールを持って座っている男がいた。見た目は30代〜40代くらい。ダンボールには「今日ご飯を食べるお金がありません」とだけ書かれ、小さなザルを前に置いていた。

僕は彼の前に立ち止まり財布から500円をザルに入れた。「これで何か食べてください」と言い、彼は何も言わず頭だけ下げた。もっとお金渡せばよかったなと後悔している。咄嗟のことだったんで思わず小銭を渡してしまった。大阪は170円でかけうどん食べられるとこあるから何とかなるかな。

イスラム教に喜捨ある。喜捨をするのがわかる。自分が良いことをした気分になる。施しをすることで自分も救われる気分になれる。田舎にいるとそういうことがないので、都会にいるときはどんどん施しをする。

乞食をするってすごいことだと素直に思う。自分の恥を売るわけで、誰でもできることじゃない。しかも人が大勢いる心斎橋で。嫌がらせや見下されることだってあるだろうに。乞食は社会的弱者だけど、乞食をやれるのは強い人だ。日本だと金がなくても自己責任という考えがマジョリティ。福祉に頼ったり施しを受けることを良しとしない。困窮しても福祉に頼らず自活しようとして破滅する人は少なくない。

そんな中で乞食をやるのはすごいこと。乞食をやったことがある人に「乞食のコツ」を聞いたことがある。

「何か下さい」と言っても成功する確率は低い。「ご飯を下さい」と具体的に欲しいものを言う方がうまくいくと言っていた。

心斎橋の乞食もご飯が食べられないと書きザルを置き自分の状況を瞬時にわかるようにしていた。もしかしたら何回も乞食をした経験があるのもしれない。

ネット乞食もものすごい才能があるなと思うけど、リアルで乞食するのはもっとすごい。

自分がやるなら、ラインのID、名前、携帯番号とか載せるかな。それやると「スマホ持てるから貧乏じゃねーだろ!」と言われるそうなんで、やめとくか。