百姓日記

百姓をやるために田舎で生活しています。

いつでも形を変えてきたし変えられる

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田舎に軸をおいて生活しようと思ったとき、オーガニックや環境、パーマカルチャー、といった言葉を知った。もともと田舎で生まれ育ったけど上記の言葉とは縁のない生活をしていた。僕と同じように田舎で育った人はわかるだろう。オーガニックとかは都会の人たちが考える「観念」の世界であって現実には存在しないことを。じっと目をこらせば都会の人たちが考え出した観念世界は現実にはある。影響力がなくて「変わった人たちの洗練されたもの」程度の認識でしかない。知って勉強するようになってからは大方の理解はできたけど、興味がないとそんなんがあるんだなくらいでしかない。

オーガニック的なことをやってみたけど自分には合わないなと実感した。野菜つくりでいえば農薬を使ったほうがうまくいく野菜は使って無農薬でも育つのは使わない。肥料にしても同じ。

僕の強みは思い立ったら試してダメだなと思ったらすぐに方向転換できることだ。昨年はほとんど農業せず海辺に拠点を持ち気が向いたらバイトしてあとは遊ぶ生活をしてきた。今年はまた自営農業をやっている。伝統的な農家だったら自分のようなことはできない。農地、機械、借金、地域とのつながりなどしがらみのなかでやっているから「はい、今年はやめます」といったことはできない。

ガッツリ根を下ろして一生懸命やっている人たちからみればただフラフラしている半端者にしかみえないだろう。責任あるポジションは任せられないと思われそうだ。

どんな仕事であれ方向転換できないのはメリットよりデメリットのほうが多そう。病気になっても辞められず最悪の場合自殺してしまうような人が結構いる世の中で、追い込まれても動けないのは危険だ。野菜つくって失敗しようなんて1ミリも考えていない。成功させたいし成功させることしか頭にない。ただもし無理な状況になったら逃げる。病んだり死ぬまで働くのは間違っている。

悩んで不安になったときは、これまでいろんなことをやってきてその都度形を変えてなんとかなってきたからダメになってもまあ大丈夫だろうと自分を納得させている。

なんとかなるもんですよ。

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