百姓日記

百姓をやるために田舎で生活しています。

自堕落な生活からの転換

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農業は日の出とともに起きて、おひさまがでている間働いて、日が暮れたらご飯を食べて寝るリズムだ。

刺激がないと思われるかもしれないが、今回の千葉を襲った猛烈な台風によりハウスが倒壊、野菜が壊滅したり…とこちらがどれだけ頑張っても一瞬ですべてが無になってしまうことがあるのでギャンブルより刺激的だ。しかし自然災害は本当気持ちが萎える…、千葉の農業者の中には離農する方も出てくるだろう。ハウスが壊され、収穫前の野菜が壊滅したら…僕だったらわからない。考えるだけで嫌になる。自然の前では無力で災害は農業の一部とは言え、難しいな…。

農業をやり始めてから体格が一回り大きくなった。脂肪がついたのあるけど、力仕事するから自然と身体が大きくなった感じかな。「男らしい」体格なのかな。

もともと朝型タイプだったから農業は自分に向いていたと思う。農業前は自堕落な生活をしていたときがあった。というか長かったかな。50リットルのバックパックを背負って海外国内を放浪していたときは、好きなときに起きて好きなことをして好きな時間に寝ていた。気の向くまま風の吹くままに(良く言えば)生きていた。

国内で、朝から晩まで一時の気の合った仲間ちと遊んでいたときは濃密だった。1週間四六時中行動をともにしていても「この人とはもう二度と会うことはないな」と思って寂しくなったのを覚えている。国内だけじゃなくて東南アジア、南米行ったときも国籍人種性別年齢問わず遊んでいたけど。

邂逅して「昔がよかった」とか言いたいわけじゃない。嫌なことも多かったし理不尽なこともたくさんあったから戻りたいと思わない。ただ、過去の記憶は現在を駆動させるためのエネルギーになり、辛いことがあっても前向きに生きさせてくれる。

今の「規則正しい生活」は悪くない。ジェットコースターではないけど、日々やるべきことをやり地に足のついた生活ができている確かな感触がある。

人生はそのときどきで変わっていくことを30代を過ぎて実感するようになってきた。10年前よく無鉄砲で放浪できたなと自分のことだけど感心する。今じゃ考えられない。同じ個体だけど別人みたいだ。

ぼちぼち静かに歩けばいいや。

Walking alone - Howth, Ireland - Black and white street photography