百姓日記

百姓をやるために田舎で生活しています。

死を意識する

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いつか全員死ぬ

ここ最近知り合いと旧友が亡くなった。どんな立場にいても必ず死は訪れる。頭でわかっていても日常で死を意識することはないが、身近な人が死ぬと否が応でも意識する。

いつか全員死ぬ、100%。グーグルが不老不死・永遠の若さを発見する研究を開始しているそうだ。長生きはしたいが、永久にこの世に生きていたいとは思わないし、追求する意味もわからない。死なない人生は楽しいのだろうか。仮に不老不死と永遠の若さを人類が手に入れたとしてその先にあるのは退廃と人類の死滅だろう。

死なないなら宗教は不要になり快楽を求める人間であふれかえる。快楽はその瞬間は気持ちいいが長続きすることはない。麻薬と同じでより強い快楽を求める。最終的に命を捨てるような「スポーツ」が流行りそう。少なくともユートピアはやってこない。

我々が生きている間には不老不死を達成することはないだろうから、死ぬ間にどう生きるか?問いかける。若くして見つかることもあれば年を取ってみつかることもある。もしくは見つからずに終わってしまうこともある。何にせよ世間の物差しではなく自分の軸でしっかり生きていくことが肝要だと思っている。

狩猟採集時代、農耕時代、産業革命を経て人類はいままでにない豊かさを手に入れている。世界中どこにでも行けるし、地球の裏側の情報を瞬時に手に入れることができる。無料で遊べるコンテンツも充実している。500年前の特権階級より遥かに豊かな生活ができるのが現代。豊かさをどう享受するのか?ただし脳の容量はほとんど変わらず死ぬことは原始人類から同じ。精神疾患が増えるのは当然の帰結だ。

健康体であった若者が、ある日自殺ではなく突然死んでしまう。自分もいつどうなるかわからない。悶々とするが生きないと。

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