百姓日記

百姓をやるために田舎で生活しています。

間をとられない販売

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野菜を直売所に出荷しているんだけど、手数料をとられる。だいたい25%くらいかな。一般の人はこの数字をどう思うのかな?安いのか、高いのか。生産者としては高い。

100円の小松菜を売ったとしよう。25%だから75円になる。そして袋や袋を閉じるヒモ、作るまでの肥料などを引くと50円くらいにしかならない。

もし手数料が5%なら利益率は悪くないけど、手数料のお陰で利益はぐっと下がる。

市場や相対取引をしていたときは、直売所に出荷するよりは手数料やすかったけど、出荷するまでの労力がきつすぎる。まだ30代だからできるだけで20年後まで続く体力はない。見切りをつけたわけ。

農業をすると生産者の立場が一番弱いことに気づく。卸しや小売が間をとっているわけです。こんなシステムだと農業する奴が誰もいなくなるのは当然だろう。既存のシステムに乗っかったらやっていけない。

メディアに登場する成功した農業者は尊敬する。簡単なことじゃない。ただ補助金をもらわずに成功している人はどれくらいいるのだろう。

僕が無知なだけかもしれないが、今まで成功者といわれる人と話すと100%補助金をもらっている。

雇用すれば給料を税金で賄うことができ、農機具、肥料、農薬も同じ。収支が赤字でも補填される。

税金を貰うことが全て悪いとは思わないけど、1から10まで補助金を貰うのはおかしい。短期的には持続できるだろうが長期的に破綻するのは目に見えている。だから農業が衰退しているわけだし。

間をピンハネされずに補助金も貰わず食っていける販路をつくらないと。簡単じゃないけどやっていく。