みえないところが肝要

情報発信は誰でも簡単に無料でできる。一昔前ならできなかったことがコストゼロでできるようになったのは革命だ。

誰でも情報発信できるから情報そのものに価値がでてきた。儲かりますといって実態のない商品を売る情報商材が跋扈してきたのもインターネットの発達によるものだ。

ネット特にSNSで意図をもってアップしているのはキレイなことだけ。例えば、高級ホテルや海外のリゾート写真を載せ、世界中自由に動けるように演出しある種の人々の潜在的欲求を刺激して「信者」を集客するのは典型的な詐欺といえる。少し間をおけば詐欺とわかるが、わかりやすい嘘ほど人は騙される。

典型的な詐欺は別として誰かにSNSを通じてアピールするときは必ず意図があることを肝に銘じておかないと。農業でいえばキレイな花を咲かせた野菜の写真やオーガニック系のふんわりとした情報はほぼ間違いなく良いところしかアップしていない。実際は汚い作業着を着て汗にまみれ5時間単純作業を繰り返していたとしてもそんな需要はないからキレイでオシャレなところしか表にはでてこない。

農業だけじゃなくて他のことでも同じだろう。飲食店で「今日のランチは○○を使った特別な一品です！店主と一緒に語り合いながらランチをどうぞ♪」とあっても実際は朝早くからガランとした店内で仕込みをして準備しながらキラキラした内容を載せているわけだ。

別にそれが悪いとか思わない。集客するためには色々な手段を使うほうがいい。大事なのはみえないところが肝要とわかったうえでやっているかどうかだ。ネットでどれだけ美辞麗句を並べ洗練された写真を使っても現実と乖離しているなら客は気づく。見も蓋もないがお金儲けをしたいなら休みなく地道に働くしかない。働きたくないといいながら金はたくさん欲しいというのは間違っている。全てを手に入れることはできない。何かを得るためには何かを失う。

ネット、SNSが発達しても変わらない。おいしい話は転がってない。　

手段が目的化し、負のループにはまりこんでいる人をみてこの記事を書くことにした。ネットをみれば簡単に金儲けだったり自由になれるぜ！甘い誘惑が山のように転がっている。当たり前だがそれで簡単に金儲けできたり自由になれるなら誰にも教えたりしない。泥臭いし嫌になることばっかだがみえないとろを地道にやるのが一番だ。凡人は特に。自分のペースで少しずつやる。