百姓日記

百姓をやるために田舎で生活しています。

ガチで新規就農をする人を心から尊敬する

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新規就農者は年々増えている。いわゆる農的な生き方に憧れてとか田舎暮らしをするための手段としてとか…理由は様々であれ、僕は親が農家じゃなく農業と縁のない生き方をしてきたにもかかわらず農業をやる人たちを心から尊敬している。

僕の場合農業をやりたくて始めたわけじゃなく、たまたま縁あってできているにすぎない。なんちゃって農家だ。土地、機械と借り物だし自分一人の力では就農できていない。運が良かっただけだ。

それに比べて全然右も左も分からないけど農業をやって食べていっている人、今からやろうとしている人たちはすごい。真似出来ない。自分のようななんちゃって農家でも何もないところから就農する大変さを痛感している。就農するまでも困難が多々あって難しいし就農後も農業はできても基本的に田舎で農業するわけだから田舎ならではの理不尽なことに遭遇して断念することだって普通にある。技術は詳しい農家から話を聞き、本を読みネットから情報を仕入ればどうにでもなるけど、外から襲ってくることはどうにもならない。困難を乗り越えて3年、5年、10年、20年…と続けて食っていっている新規就農者は本当に尊敬する。誰でもできることじゃない。

50年前に山を切り開いて有機農業で家族を養ってきたある男性は、毎度苦しかったことを思い出して泣きながら話す。数千万の借金を背負い首の皮一枚で乗り切ったことやきゃべつが全滅して出荷できず取引先から取引を断られたことなどあらゆる困難を乗りきったことなど…エピソードがつきない。(会って話すと3時間ぶっ続けで話されるのはキツイけど。)今では農薬を使わずに慣行農家と同じクオリティで市場出荷して成功しているからすごすぎる。わからないこと聞けば何でも答えてくれる。彼のような豪胆な生きかた・農業はできないが、学ぶことばっかりだ。

新規就農者の70%は途中で辞めるというデータをみたことがある。そうだろうなと思う。田舎で農業する環境、法律的にも非農業者が農業をする素地はまだ整備されていない。片手間で農業をやっている代々の土地所有者の力のほうが強い。難しいことはわかっていながらも無視してガンガンやって運を引き寄せる新規就農者が生き残っているイメージ。この記事読んで農業やるのどうしようかな~って思うなら絶対にするべきじゃない。

僕もいつまでなんちゃって農家できるかわからない。来年断られるかもしれないし明日予想もしないことで断念することになるかもしれない。何があるかわからないから続けられている部分はある。先のことがわかったら不安になる。

★★

ようやく朝晩の温度も上がってきて根張りがよくなってきた。虫も活発に動いているので農薬散布しないと。トマトにはベンレート、ナスにはダコニール散布する予定。アブラムシも発見したので殺虫剤もいるな。なすは苗作りが失敗したせいで生育よくなかったけどようやく葉が大きくなり脇芽もガンガンでてきたのでなんとかなりそう。一喜一憂せずに淡々と自分の器でやります。

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