百姓日記

百姓をやるために田舎で生活しています。

農業は儲からない?

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田舎のおじいちゃん、おばあちゃんは僕が農業をしていると言うと

「よく農業やるね、農業は儲からなくて大変なのに。コメなんか作ってもつまらん」と口を揃えて言う。「農業っていいね!儲かって楽でしょ?」みたいなことを言う年寄りは一人もみたことない。

一般の人も農業に対するイメージは、儲からない、きつい、労働時間長いとネガティブなことしかないと思う。確かに儲からないときもあるし、きついときもあるし、労働時間長いときもあるけど、それは一面にしか過ぎない。

●儲からない

市況や天候により儲からないときもある。ただ、直接販売や契約栽培といった間を通さないことをすれば儲からることは結構イージー。ヘクタール単位でやっている農家だと数億稼ぐのザラにいるし、面積少なくても時期に応じて出荷先を変えたりすれば数千万叩き出すことは十分可能。(実際にいる)高単価の野菜にしぼり施設栽培すれば余裕のある生活することできる。

●きつい

僕の場合だと夏場はきつい。8月はどうしてもやること多いので1日休みなんてことはない。でも夏を乗り越えれば残りの半年は平日遊んだり旅行に行ったりすることができる。1年中遊んで暮らせるわけじゃないけど、農業以外の時間は十分に確保することができる。

●労働時間長い

「労働時間長い割に儲からない」といったイメージがあると思う。夏場は労働時間長くて短期的にお金にならないことをたくさんしないといけない。ただ、ブラック企業が横行し平気で労働者を使い捨てる会社があっちこっちに転がっている状況で、同じ時間働くなら自分で自分の時間をコントロールしたほうが絶対にストレスなく働くことができる。間違いなく。労働者長いといっても朝から晩まで働くのは特定の季節だけで(何をつくるかによる)午前中だけ働いてあとは自由とか朝2時間働いて終わりとかで自由が多い。僕は行かないけど農家で隙間時間パチンコやる人多い。

 

というわけで、実は儲かって、きつくなくて、労働時間は短いのが農業の現実だ。新規就農者増やしたかったら「儲かってしかたないんですー、しかもたいしてキツくないし、自由な時間ありますよ」とアピールすれば新規参入どんどん増えるのに、宣伝しないのが不思議。

もちろん何をするにも簡単なことはないのでお忘れなく。

Japanese money