百姓日記

百姓をやるために田舎で生活しています。

農業は高学歴の世界に

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お年寄りは僕が農業をしているというと「大変でしょう、百姓は」「なんで百姓なんかするの。勤め人のほうが楽なのに」「農業じゃ食べていけん」と口をそろえて否定的な意見を言う。昔、百姓する人は親から強制的にやらせていた学がない人だったから彼らが否定的なことを言うのはしかたない。

今は全然違っている。関西の某有名大学を卒業したエリートが卒業と同時に有機農家に研修に行き就農する時代に突入している。僕の限られた小さな世界だけでも高学歴化が進んでいるので、全国的に昔だったら絶対に大企業に行っていた人たちが一次産業に飛び込む率は上がっていると思う。都会での生活に見切りをつけ田舎に来てさあ何をするかとなったときに、雇われても大した雇用はないから自分でやっていこうとなるので自然な流れなのかもしれない。

今から田舎が変わっていくには一つのことだけじゃなくていろいろなことを自分でやっていくことがとても大切だと考えている。もちろん全てことをできるわけじゃないから、できないことはできる誰かにシェアしていけば田舎は必ず変わっていく。何もしなくても「ただそこに住むだけ」でも流れは変わる。誰でも得意なことは一つ持っているからね。

僕は細かい仕事が苦手で嫌いだからなるべくできる人にやってもらっている。種まきなんかは苦じゃないけど、壊れたものを修理するのがダメ…。百姓日記と銘打っているけどできないことはあるからね。無理してがんばらなくていい、そのときどきで自分の身の丈にあったことをやっていけばいいと思っている。(都合のいい解釈かも)

頭のいい人たちが農業に参入して既存のシステムを変えっていっているなかで、僕のようなウダウダ苦手なことはやりたくない〜と言うヘボ農家が生き残るのは身体使うしかないのかな。考えたってたかがしれているし、やっていかないとどうしようもない。

高学歴の農業者の真似しようたってハードル高い、こっちは唯一の資本である体を使ってやるしかあるまい!

★★

9月もあと2週間ちょっと。白菜などの葉物の植え付けと12月中旬以降の越冬分の大根が残っている。8月は作つけはうまくいかないは、ナスは全滅するわ…と最悪な1ヶ月だった。9月も失敗はあったけどまあまあうまくいっているので最後の植え付け無事終わることを祈ろう。

こっちがどれだけ準備しても自然相手だから最後は祈るしかない。

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