百姓日記

百姓をやるために田舎で生活しています。

農と遊牧の間

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定住を基本とした農業は長期的な視野を見据えながらやり続ける。1日、2日で物事が動くことは稀だ。結果が出るまで時間がかかる。

現代は短期的なスパンで結果を出すことを求めれるので農的な生き方とは相容れるのは難しい。すべてを効率で追い求めると長く農業をやり続けるのはおそらくできない。自然災害、地域社会、自分にはどうしようもないことが襲ってきたときに目先の結果だけを優先していたらとてもじゃないが続けることはできない。先日、東日本を襲った台風で離農する農家がいるとのニュースをみた。高齢化して年齢的な問題もあるだろうが、短期的な結果を追い求めるような構造によるところも大きいのではないか。災害があってハウスや作物が全滅したとしても5年くらい余裕をみてくれれば離農する農家は減ると思う。

遊牧民は移動しながら生活するので農業とは正反対の生き方だ。ずっと移動するのは疲れる。ずっと同じところにいるのも飽きる。農業と遊牧のいいところをもらって間で生きていけないか模索を続けている。

SNSを利用して「間の生き方」ができないかやってきたけどあまり効果がなかった。使い方が下手くそなのもあるかもしれない。

ただ、SNSでのゆるいつながりより現実のゆるいつながりのほうが実際的、精神的に自分にとってよかった。Twitterとかの黎明期09年くらいは「腹減った」と呟けば、「何か食べれば?」とレスがあってそこから会話していくのは楽しかった。今はビジネス要素が前面に出てるからどうでもいいことつぶいてもおもしろくないし、危ないことになるリスクある。

ブログは自分の考えを整理して世の中の不特定多数にみてもらえるからSNSと違う。SNSでつながっている人がいるからやめてないが、今後以前のように使うことはない。

あと、知らない誰かの言葉より、目の前にいる人や未知の他者、本を読んで知る情報のほうが自分には合っている。有益だからではなく些細なことでもリアルのほうが考えや行動が変わる。

11月になりようやく寒くなってきた。10月になっても暑かったのでホッとする。2019年もあと少しだなあと。人生何が起こるかわからない。不思議なもんだ。

Nomad