百姓日記

百姓をやるために田舎で生活しています。

新規就農はやらないほうがいい

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ゼロから農業したい人に相談されたら「辞めたほうがいいです」と答える。土地、機械、資材、金を素人が揃えて継続的にやるのはほぼ無理。10年後10%残ればいいほう。

ユニクロの柳井が農業に参入して1年で撤退している。あのユニクロですらたった1年しか続かなかったわけだから凡人がやっても失敗するのが当たり前な世界だ。

僕もいつどうなるかわからない。「続けるの無理」前提でやっている。「俺は石にしがみついてでもやる」という人もいるけど、いつでも辞めるほうが自分には合っている。

続けられているのは運がいいだけ。

強いて運以外を挙げるなら初めて3年間、毎日肉体労働したことだろうか。何も考えず目の前にあることをひたすらやった。技術なくてバカだから、

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なんてできなかった。とにかく何もわからないからやるべきことをやるしかない。毎日畑で肉体を酷使したのを自慢してるわけではないし、毎日働いたことに何も意味はない。選択肢がそれしかなかっただけだ。好きも嫌いもない。

やるだけやったら天任せ。人事を尽くして天命を待つじゃない。人事を尽くしたところでダメなときはダメだ。基本的に努力したところでマイナスなことばかりだ。台風、大雨、雪、地震…どれも防ぎようがない。天から降ってきたことはしょうがない、どうしようもない。ただ受け入れるしかない。

だから紛いなりにも農業続けられているのは運が良かっただけだ。天運がいつまで続くかはわからない。

そもそも人に意見を求めるなら農業しないほうがいい。勝手にやる人じゃないと続かない。多分だけど。人のことはわからない。

Rice farmer