百姓日記

百姓をやるために田舎で生活しています。

農家は数百人単位で離農しています。今後も増える見込みはありません

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2024年になっても農家の状況がよくなることはありません。一部の経済雑誌にある「豪農」の呼ばれる農家も同じです。盤石な基盤があるわけではありません。莫大な補助金なしでは大規模農家の経営はやっていけません。良い悪いではなく事実です。

農家は日々どこかで離農しています。増える見込みはゼロです。統計上2050年には農家は消滅します。もちろん完全になくなることはないけど、ごく一部の大きな法人か株式会社しか残っていないでしょう。政府と国はそういう政策をとっていますし、発言権がある方々も「大規模専業農家の収入は平均1000万近くだから問題ない」と謳っているので今後もこの流れは止まりません。

現場で小規模農家をやっている身としては、単一で多様性がない農業は危機の際に完全に消滅していますリスクが高いので、大規模でお金しか考慮しないのはやめたほうがいいと思っています。資本主義のことだけで農業を捉えると必ずしっぺ返しがくるでしょう。毎日外で農作業しているから危険だと自分の直観と感覚が言っています。野菜が売れる、売れないは大事なことだし売れないと食べていけないので困ります。個人のお客さんに売れないと困りますが、直売所で売れないことは正直どうでもいいです。農業の構造は農家がピラミッドの底辺に置かれ中間搾取業者が跋扈しているので、いちいちそこで売れる売れないで一喜一憂しても意味がない。自分の野菜を好きだと言って買ってくれるお客さんを大事にしてこそ営農ができます。

農業を続ける、続けないは完全に自己責任です。政府、農水省、県、市町村、農協が困ったときに助けてくれることはありません。日本に於いては、農家は過度に保護され守られていると勘違いしている方が多いですし、保護すべきだ考える方々は少数派なので営農に失敗しても誰の責任でもありません。完全に自分自身の能力のなさ、運がなかったということです。僕は日本の農政は間違っていると確信していますが、現状は自分の思うようにはなってませんし、動かす力はないので受け入れて自分のやりたいようにやるだけです。

高齢の農家が我慢して耐えてきた話を聞くと安心して営農を続けられる日が来てほしいと思いますが、この国の惨憺たる農業政策を見る限り何も期待できませんし、期待してはいけないですね。自分の器で淡々とやっていきます。